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カテゴリ:聖地
私の苗字は、この土地に縁があり、親戚も多い。
私を可愛がってくれた叔母さんもこの近くに住んでいて 会いたいとずっと言ってくれていたのに 照れくさい気がして会えずにいた。 それと、いろいろなことがあり そのことの話になることを躊躇してしまう気持ちもあった。 ただ、顔をみてお互いの存在を確かめることで いいはずなのに。 そして、叔母さんは亡くなってしまった。 訃報を聞き、父と急いで、深夜から車に乗り叔母さんの家に向かった。 あまりにも朝早くついてしまい、私たちは、那智の滝をみに行こうといくことになった。 5時ぐらいだったと思うが、太陽が昇り始めて、明るくなり始めていた。 空気が澄んで、まだ拝観は私たちだけのようで 神官の方とすれ違った。滝が流れる音が遠くから聞こえた 滝に近づく道を、森の中の香りに包まれながら進んでいくと 私の前を、白蛇の小さいのが横切っていった。 父は見ていなかったようで、私だけがその白蛇に気づいた。 なんだか、叔母さんが最期に会いに来てくれたような気がして 嬉しかった。 去年、友人たちと那智の滝を見に行った。 滝の前で、手を合わしていると自然のとてつもない力を感じた。 ただただ、滝は流れている、そのすさまじい水量と強さで。 ただただ、自然のもつ強さ。 その頃、地震や水害の天災が続いていて 滝を見ていると、自然がもたらす災害はまだ続くようだった。 きっと、人は自然に畏怖し、憧れて生きてきたのだ。 敵わない力で、自分の人生を転換せざるを得ない その脅威の力に 人は、憧れ、自分の中に取り込もうとしてきた。 天災にあっても、私たちはこの土地を愛して生きてきたのだ。 私の知らないたくさんの人たちが、変化した土地を、生活を 変化させ適応して、そして希望をつなげてきた 人が、どれだけこの世界を、安全で確かなものにしようとしても 自然はある意味、裏切り続ける 自然なものは、裏切るものだ、裏切るのではなく 変化して、よりよい状態を求め動いている しかし、その自然から一番恩恵を受けているのは 人間なんだと思う。人間も自然の一部、変化していく この、星のそれぞれの土地で、星からの恩寵と土地からの 恩恵を受け取っていく。 なんて、不確かな世界、 この世界にみせられてしまっている 人間たちをお導きください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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