カテゴリ:原子力発電
原発を巡る日本社会のいびつな現状が、本日配信された田中優さんの無料メルマガの文章で明快に書かれていましたので、一部を転載します。
元はこちらです。 ------------------------------------------- 田中優の“持続する志” 優さんメルマガ 第217号 2013.4.12発行 ※このメルマガは転送転載、大歓迎です。 http://www.mag2.com/m/0000251633.html ------------------------------------------- (以下、メルマガから『 福島第一原発事故から2年後の社会構造 』 の一部を抜粋・転載しました。全文は上記よりごらんください。) ・・・・・前略・・・・・ 事故前、原発に反対する多くの人が 「日本はきっと大きな事故でもなければ目覚めない」と言っていたことを思い出す。 しかし大きな事故が起こった結果は「それでも目覚めない」だったようだ。 今なお汚染された土地に多くの人たちが暮らし、百万人に一人か二人しか発生し ない小児甲状腺がんが、細胞診を含め3万8千人に10人に発生しても、放射能のせ いではないと言ってのける。福島県は、肝心な事故時の放射能データを上書きして 失わせた。 原発事故は津波ではなく、地震で起きていた可能性が高いのに、東電は調査委員 会の人たちを「真っ暗で危険で入れない」とウソを言って調査させず、政府は2年 も経ってから放射能をベントで放出する前に周囲に放射能が漏れていたことを発表 した。 注意深く見ている人以外は気付かないだろう。ここには作為的なコントロールが ある。事故前、「放射能は危険だが、原発には五重の防護があるから安全だ」とし ていた。 しかし事故後は「放射能は言われるほど危険ではない」と変えられてしまった。 放射能が危険でなくなれば、なぜ原発を怖がる必要があるのか。こうして原発事故 は「大惨事」から「怖がりすぎる人のノイローゼ問題」にされてしまった。 ・・・・・中略・・・・・ 人々の多くは原発を廃炉にすべきと考えているが、政府は原発再稼動をめざして 原子力ムラ出身者の集まる「規制委員会」の基準に対してすら、厳しすぎると批判 している。津波対策は怪しげながら、少しは改善されるだろう。 しかし原発事故が地震によるものだったらどうなるか。しかしそれでも原子力ムラ の意向に沿って再稼動されようとしている。こうした判断は、常人には理解しがたい ものではないだろうか。 原発は発電していなくてもおカネがかかる。だいたい100億円/年程度だ。湯水の 如くカネのかかる福島第一を除いても、50基の原発で5000億円だ。再処理工場も維持 費だけで年間1100億円、高速増殖炉もんじゅも200億円。合計毎年6300億円のカネが、 発電すらしない原発関連に消えていく。その金額は石油ガスなどの燃料費増加分に 匹敵する。 原発の存在が電気料金を高くしているのだ。 ・・・・・後略・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.13 00:00:17
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