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じゃくの音楽日記帳

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2020.04.20
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今さら僕などが書かなくても多くの人がご存じと思いますが、東京の感染者数の増え方の激しさを、自分への警鐘として、一応書いておこうと思います。

4月14日の記事「新型コロナウイルス感染者数の推移がわかりやすいサイト」で、札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門によるグラフを紹介しました。このグラフ、世界各国の感染者数と死亡者数および、都道府県別の感染者数がわかりやすく閲覧できます。
都道府県別のグラフは、こちらです。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/japan.html

これで人口100万人当たりの感染者数を、4週間毎に見てみると、
      日本全国        東京都
2月23日   1.17         2.08
3月22日   8.77 (7.5倍)      9.91 ( 4.8倍) 
4月19日  85.27 (9.7倍)      221.39 (22.3倍)

()は、4週間前と比べて何倍になっているかです。

東京は、3月22日の時点では、日本全国と大きな差はないことがわかります。
しかし4月19日の時点では、日本全国と比べて約2.5倍になっています。

これは東京で増加が著しく、3月と比べて22倍!になっているためです。
4週間で22倍というのは、相当こわい数字です。

国別のグラフ
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html
で、ためしにアメリカでの増加数をみてみると、ほぼ同時期で
3月23日  106.35
4月20日 2295.11 (21.6倍)
これはアメリカ全体の数字なので、ニューヨーク単独でみるよりは低いはずです。またアメリカは近頃は感染者数の増加がピーク時期より鈍化しています。それらを差っ引いて考えるとしても、ともかく今の東京は、今のアメリカと同じ増え方、ひと月20倍という恐ろしい増え方なわけです。

それでも、100万人当たりの感染者数は、東京は4月19日が221.39、アメリカは4月20日で2295.11ですね。ですから東京はアメリカよりまだ少ないじゃないか、と考えるのは、間違いです。

日本ではPCR検査が異常に少ないために、感染者が十分に検出できないです。世界各国の検査数と感染者数をプロットしたグラフ(山中伸弥先生のサイト内にあります)をみると、両者はきれいに正相関しています。検査が10倍になれば感染者数はざっくり10倍になります。ですので大雑把にいえば、日本の感染者数はこの10倍はいると考えられます。仮に10倍すると、東京はほぼアメリカと同じ数字になりますね!

東京ではここ数日、感染者数の増加が一見やや鈍化しているように見えます。これが本当に減っているのならうれしいのですが、検査数が少ないために、検出できる感染者数が飽和してしまい、見かけ上増えていないだけ、という可能性も十分あります。いわゆるオーバーシュートを発見できない、という現象ですね。(たとえば1日500件しか調べてなければ、感染者数はどんなに多くても500人以上にはならない、という理屈です。)

”8割おじさん”西浦博先生のおっしゃる、徹底した8割減を真剣に実行しないと、本当に大変なことになる。

○おまけ:仮にこの増え方(1ヵ月で22倍)が続いたら、東京の100万人当たりの感染者数は、(グラフの10倍いるとして、)単純にただ掛け算すると

現在     2213
1ヵ月後   48686
2ヵ月後 1071092 ← 100万人を超える。つまり全員感染。

------------------------------------------------------------------------------
○おまけのおまけ:(2020年4月30日追記)

すぐ上のおまけで、指数関数的増加が続くとしてただ単純に掛け算した結果を書きました。しかし実際には、感染症の指数関数的増加はそこまで続かず、いずれ穏やかな増加になるということを、念のため追記しておきます。

もしもある国の人口が無限大であれば、感染者数は指数関数的に無限大に増え続けます。しかし実際の人口は有限です。感染者数の増加に伴って、未感染者はどんどん減っていくので、新たに感染する人数は次第に減っていきます。

その結果、累積感染者数の経時的な変化は、最初は指数関数的に増加しても、次第に穏やかになり、グラフにするとS字状の増加となって、あるところで止まります。
中国や韓国のグラフはまさにその典型であり、その後から増加が始まったヨーロッパ諸国やアメリカは、増加がおだやかになってきています。

このあたりの数学的な説明が、すごくわかりやすく書かれている記事がありましたので、リンクを貼っておきます。
https://wired.jp/2020/04/01/the-promising-math-behind-flattening-the-curve/





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Last updated  2020.04.30 17:33:23
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