毎日が宝探し

はーちゃんはとても几帳面で、責任感が強い　完ぺき主義の学級委員タイプ
アタシがそうだったので、幸か不幸か似てしまった。

ひーちゃんは、いつもにこにこで　みんなに愛想がよく、
幼稚園のいき帰りでも、お友達がすぐに寄ってきて
「ひーちゃん、遊ぼう」
と声をかけてくれたり、
ひーちゃんも、園バスから降りるときに、みんなに
「またね、バイバイ、また遊ぼうね」
とずっと手を振る。
　
私がしかったときにも、はーちゃんはむくれるが
ひーちゃんは　
「エヘヘ、ママごめんね」
と素直に言うので、
「まあ、仕方ない、いいこいいこ」
と甘い。

はーちゃんは、そんな私の様子を見て
「ひーちゃんばっかりかわいがって」
と拗ねる。

夜に
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はーちゃんと私の2人で組み立てたの大作を　ひーちゃんがぶつかって、一部ばらけてしまった。

もう寝付かせようと、部屋を真っ暗にしたので
「直すのは明日になってからにしよう」
と誘った。
はーちゃんは
「どうしても今やらなくちゃ」
「はーちゃんは、風邪で咳き込んでるし、もう9時半だから、早く寝るほうが大事だよ。
　明日、朝にしよう」
といっても、譲らないので　私はブチ切れて、
「勝手にしなさい」と
寝室を出た。
「はーちゃんのことなんか、嫌いなんでしょう」と何でも言われて、正直うんざり。

はーちゃんは暗い寝室が怖いので、シクシク泣き寝入りした。
ひーちゃんは、普段
「ママと一緒」と私にくっついて寝るが、その夜は一人でお人形さんを抱いて寝た。

子供を寝室にやったあとで、私はおもちゃを組み立てなおした。
きっと、はーちゃんには、その音が聞こえたのだろう。

大人げなくて、マズいなあ、と思いながら、姉妹の喧嘩を聞かせれたり、同時に要求されるとうんざり。
全部こなす必要はないし、自分で楽しくさせるのがいいけど、そういうかかわりを私はあまりしてもらえなかったので、正直、よくわかんな～い。
一人っ子だと、そうなんだよねー。
ウチの家族も生真面目だし。
父は柔軟だけど、あんまり一緒にいなかったし。

考えてもしょうがないけど、父がそばにいて育ったら、もっと違っただろうかと思う。
姉妹は、夫がいると、余裕を持って遊んでもらえる人がいるので、落ち着く。

この夜はかなり落ち込み、
はーちゃんが熟睡した耳元に行って
「ごめんね、はーちゃんのこと、世界一大好きだよ。　
　怒りすぎたママを許してね」
と謝った。

すると、何度も
「うんうん」とうなずいてる。
熟睡しているはずなのに
「ママの言うこと、分かるの？」
やっぱり、うなづいている。
ああ、眠っても聞こえたのね。
はーちゃんありがとう。

　私も　ひーちゃんみたいになりたいよ