芸人本
お笑い芸人の書いた本、立て続けに3冊読みました。どれも今話題のベストセラーです。3人の本の筆者、言うまでもなくみなテレビに出ている売れっ子芸人です。話しのネタ程度に読んでみようと期待もせず手に取った本ばかりですがすべていい意味で期待を裏切るナイス本です。内容は書きませんが次長課長の河本と麒麟の田村の書いた本は自分の人生を徒然なるままに書いた自伝的なもの。普段テレビで見ている彼らとはかけ離れた陰の部分の人間性が垣間見られ、読み終わった後に改めて見る彼らの芸人としての懐の深さを感じます。大変だったろう負の人生経験をお笑いに変換するそのバイタリティ、とってもツゥバラティです。劇団ひとりの小説にはぶったまげました。小説を読むとあら探ししたりするんですが、そのあらがまったくない。完璧な文体、無駄のないストーリー展開でこりゃぶったまげ~、です。読み終わったあとの充実感、してやられました。人物像のわかる芸人が書いた利点を差し引いてもとても完成度の高い温かい小説だと思います。お笑い好きならずとも泣いて笑って胸打たれるこれらのナイス本、忙しい師走のひと時に一服の心の清涼剤としていい塩梅です。※M-1は今年一押しの芸人、ザブングルで決まりでしょう!