私がおじさんになっても
「おじさ~ん、早くワイン選んで~」テーブル席から、おそらく100パーセント自分のことを呼んでいるであろう、その要求を僕は軽く無視した。いや、わかってはいる。今年41歳、バカボンのパパと同い年だ。自他共に認める、りっぱな「おじさん」だ。まあ、幼稚園や小学生のちびっこに言われたのならまだ納得がいく。しかし、「おじさん」という名称で自分を呼んでいるのはおそらく30代前半くらいの女性なのだ。そんなにジェネレーションギャップはないだろう。「ザ・ベストテン」の流れるテレビの前にラジカセを置き、イっせいのせでボタンを押してマッチや中森明菜の歌を録音してたー、などとと言えば1、2杯はイケる感じだ。ここはデモでも起こした方がいいのだろうか、名付けて、「おじさんと呼ばないでデモ」まあでも、そんなことしても大変になるのは自分だ。そんなこんな考えている時も、おじさん攻撃は続く。「おじさ~ん、早く~」「おじさん、忙しいの?」「おじさ~んって」どうしたらいいのだろう、どうすることがベストなんだ?葛藤は続く。「おじさ~ん」「おじさんってまだ?」「おじさ~ん、おじさ~ん、おじさ~ん」フンガーーーー!!!「は~い、お待たせ~」気付くとワインを持ってスマイルでお客さんの前でワインを説明していた。これがプロだ、プロフェッショナルなのだ。これでいいのだ。 ※知ってるお客さんでコミ二ケーションみたいな感じでやってるんで みなさん気にしないでください。ジョバンのぐるなびジョバンのツイッター