ワインで時間旅行
梅雨真っ盛り。降りしきる心地よい雨音を聞いていると頭がトリップ状態。ボーッと棚の引き出しを見る。そういや、ドラえもんの世界では机の引き出しがタイムマシンの入口になってるな、ということを思い出す。なんとなく引き出しを引き確認したが、書類が無造作に入っているだけで、例のゆがんだ時計が張りめぐされた空間も、タイムマシンも、ドラえもんもいなく、そりゃそうだわな、と現実に気付きハッとする。ただ、タイムマシンの発明を待たなくても時間旅行は出来ます。 「1989年産のドイツワイン~」(ドラえもんの声で読んでください)26年の熟成を得たこちらの白ワイン、外観は茶褐色の色合いになり、程よくオイリーのボディに栗の蜂蜜やカラメルのニュアンス、酸が溶け込み口の中でやさしく柔らかい甘みが広がる素敵ワイン。そして素敵な味わいは26年前に作られた葡萄によって脳内を刺激し、時間旅行に連れて行ってくれます。昭和から平成に変わった1989年、天安門事件やらベルリンの壁崩壊やら激動の一年、自分は当時働いていた東京のお店の寮に住んでいました。2DKのマンションを借り上げたその寮は最高あんちゃんが7人住んでいて、まーそれはそれはむさくるしい住まい。10代、20代のあんちゃんが同じ屋根の下に集まれば宴が始まるのは必然。飲み、喰らい、日出て寝る、そんな毎日。そして目に留まることがいちいち新鮮で寝ることをとてももったいなく感じていた日々でした。ん~そんな26年前の出来事が昨日のように鮮明に思い出されます。ワインにはそんな記憶を呼び覚ます機能もあるんですね~。さあさあ、皆さんも行きたい年のワインを飲んで時間旅行に飛び立ってみましょう。 ジョバンのツイッタージョバンのフェイスブック