昼間、緑地公園に稽古に行ったところ、
太極拳の型をしている50歳過ぎの女性の方がいました。

その動きを見てすぐに、
本格的なものであるという事がわかりました。

流れるような動き、重心の安定感や体さばきが
カルチャースクールの健康太極拳でやっている
おばちゃんとは明らかに違う。

そこで「その動きは太極拳のものですか?」
と尋ねると、その女性、実は中国人で
日本語がほとんど通じないじゃありませんか!
向こうもこの人何言ってるの?という感じで
困惑した表情をしています。

しかし、最近は自身の稽古に中国拳法の立禅を
取り入れていることもあり、本格的にやっている方から
ぜひ教えていただきたいと思っていたところなので
「言葉は通じなくとも氣合いで行けば何とかなるやろ!」
とジェスチャーで「ぜひ私に太極拳を教えてください」
と頼み込むと、何とか理解してもらい、
ひとつの型を教えてもらうことになりました。

ほとんど中国語の説明なので意味がわからないのですが、
呼吸の仕方や丹田に意識を持って行き、氣を高める
イメージの仕方などは何となく伝わってきました。
言葉が通じなくても何とかなるもんですね。

その方、お名前は「キョ」さんというそうですが
毎日緑地で稽古をされているそうなので
又お会いできたら色々と教えてもらおうと思います。

最近、特にこうした出会いが多いですね。
先日も緑地で稽古をしていたら、
防具付空手を修行している人に声をかけられ、
お互いの稽古法などについて語り合い、
機会があれば一緒に稽古をしましょう、
という事になりました。

異文化との交流は新しい文化を生み出します。
言葉が通じない人との交流、
太極との交流ができたことで自分の空手の幅も広がり、
そして人生の経験値も高める事ができました。

これからも多くの人との出会い、
未体験ゾーンの経験を積み重ねて
どんどんと自分をバージョンアップさせていきたいですね。