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テーマ:たわごと(26903)
カテゴリ:つれづれ
バイト話のついでに
悲しい思い出も書いとこう。 その昔、フィットネスクラブの受付のバイトをしてた頃 とある不思議なオーラをまとった60代前半のご婦人が来た。 「テニスコートを見せてもらってもいいですか?」 と、どう見てもしなさそうに見えるのに言うので 暇だったのでテニスコートまで案内する。 階段をあがり ぱっと屋上のテニスコートに出て ご婦人を振り返った瞬間に、とってもビックリした。 なんと、目に涙をいっぱい溜めているではないか。 なに?一体どうしたの。と絶句。 すると、そのご婦人は 「すみません。 亡くなった息子がよく来てたものですから。」 と少し笑って言った。 その瞬間、芥川龍之介の「手巾」という名作を リアルにぶわっと思い出した。 ああ、この人の不思議なオーラは悲しみのオーラだったんだ。 この人はさっきから全身で泣いていたのだと思った。 「あたしらリタイア族は旅行くらいしか、趣味がないからね。」 などと、これからゆったりと人生を楽しめるであろう年齢のご婦人が 悲しみにくれているであろう姿が、大変痛々しく なんとも声をかけてあげれなかった、若かりし頃のあたくしでした。 早く帰ってきても 夕食の支度もしないで 居間で毛布でくるまって、ぐ~すかと寝ていると 帰ってきたママンに 「いや、大きな居候が変なところで寝てるわ。」 「いや、小さな居候が起きてきたわ(←ジョ~タの事)。」 と嫌味を言われるあたくしとジョ~タ。 まま、 それなりに健康で生きてるだけで親孝行かね。 と、今日もふんぞり返るあたくしなのでありまっした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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