いたちのジョ～タ

調子にのって
もう一人の方のお話も書いとこう。
ええ、完全なる自己満足。
ふふふ。

もう一人のお方は19歳の時に出会った人。
23歳でお別れするまでの4年間、すごく楽しい経験をさせてくれた人。

当時のあたしは
限りなく調子にのっていたし
6つだか7つだか上の彼に、甘えきっていたように思う。

出会った瞬間に
｢こいつ、あたしに惚れたな。｣と手にとる様に分かった素直な人で
(きっとお互いに、なにかしら惹かれるものがあったんだと思う。)
心が広く、優しく、熱い人だった。
ちなみにO型。

そもそも学生のあたしには
スーツを着て働いてる人なんて恋愛の対象外だったし
いい所のぼんぼんだったので
ちょっと、付き合うなんて考えられなかったのよね。

若さって怖いなと思うんだけど
彼氏じゃないのに好きな人って感じで
彼氏がいるのに
｢あ、これをあの人にあげよう。｣といそいそと何かを買ったり
｢あ、ここに一緒に行きたいな。｣とか思ったりした不思議な方。

愛されてるのが、また心地よくてですな。

そして
そんな彼は
海外出張に行く度に、フェラガモのお土産をくれたので
フェラガモが好きになったんだよね。

元来、鉄砲玉のあたしが
彼と出掛けたら、きちんと帰って来るし
手を繋いだことすらない不思議な関係でした。

一度、ママンがその不思議さに怒って
｢彼氏でもない人に、そんなお土産を貰ってはいけません。｣と言ったので
いそいそと返しに行ったら
｢返されても、その靴は僕には履けないからね。｣と笑い
｢ママンと話しに行こうか。｣と笑ってくれた大人の方でした。

あたしの生まれた年のワインを取り寄せてくれたり
女の子が夢見る両手いっぱいのバラの花束をくれたりするので
ちょっと、圧倒されて付き合えないでしょ。
やっぱり。
お子ちゃまとしては。

好きでいてくれているのだろうけど
どこまでが本気なのか、あたしには分からなかったのよね。

そして、ある時突然(とゆうか大学の卒業を見越して)
｢結婚してくれないか。｣と言ったんだ。
ビックリしたわ。
めちゃ、ビックリしたわよ。

今考えれば、彼も年齢的にリミットがかかってたんだろうし
脈がないならさっさと離れるべきだったのに
本当に、自分勝手で甘えきっていたあたしには
その背景が、全然分からなかったのよね。

そして
｢ちょっと考えたい。｣と言ったあたしを
いつものごとく家の下まで送って
｢いつもこうやって送ってたでしょ。
本当は帰る時、辛かったんだよね。
でも、嫌われることだけはしたくなかったから。｣と素直な気持ちを言った。
その時になって、ようやくあほぅなあたしは
｢そうか、この人も男だもんな。｣と知った。
そんなことを考えるとも思わなかったから。
本当に。

まま、
結局、プロポーズはお受けしなかったので
今日に至るのですが(ええ、ミスったよ。言うない。)
最後に逢った時に彼は
｢やっぱり友達としてしか見られてなかったんだね。
今までどうもありがとう。｣と言った。

思い出すだに
ごめんしか言葉がでんわな。

でも
本当にお姫様(←言い過ぎ)の様に大切にしてもらい
喧嘩したり泣きごとを言ったり
色んな自信を貰ったり
沢山の思い出のある方です。

きっと、どこかで幸せに暮らしてると思うよ。
いい男だもん、だって。

さて、晩御飯食べてお勉強じゃ。