おくさまは18歳
1969年秋に取材先の北海道網走の食堂で偶然週刊マーガレットに連載中のある原作漫画を見出した脚本家の佐々木守は設定を高校に移し変えてドラマ化を企画それが大映テレビ制作の「おくさまは18歳」である。佐々木が最初に浮かんだアイディアはイメージキャストとして主役の高木飛鳥に吉沢京子、高木哲也に西郷輝彦の名が挙げられ放送時間も夜9時台が予定されていた。しかし制作サイドはコメディ演技に関しては未知数だった岡崎友紀と石立鉄男を敢えて起用する事にした。放送時間も子供にも見てもらえる時間帯である夜7時台に変更し、そのため露骨な性描写は抑えられ演出もリアリティよりもメルヘン的な雰囲気を強調しました。物語は高校三年で18歳の飛鳥(岡崎友紀)は病床にある祖母(北林谷栄)に花嫁姿を見せるため父親同士が決めた婚約者・高木哲也(石立鉄男)と田舎で結婚し哲也の勤める北辰学園に転校する事になる。だが学園長(森川信)は二人の間を認めながら教育上、教師と生徒が結婚している事が知られてはいけないと秘密を厳命もしばれたら哲也は即刻解雇、飛鳥も退学にさせられてしまう。独身・哲也と飛鳥の二人は学園の人気者でモテるタイプ、哲也を取り巻くのは司書の小山、渋沢先生(冨士眞奈美)生徒の松木エミ(松坂慶子)に人気があり一方の飛鳥も海沼先生(寺尾聰)生徒の芦野史郎(内田喜郎)とお互いモテる姿をヤキモキしながら見守る事になった。また自宅の隣に住んでいる花咲ユメ子(うつみ宮土理)も哲也と飛鳥を兄妹と思い哲也に縁談を持ち込むので二人は学校でも家庭でも常に波乱に巻き込まれるのだった。そんなラブコメディの気になる最終回は海沼先生と渋沢先生がファーストキスを巡り何故か結婚し、学園長は司書の小山と20歳近く離れた歳の差結婚をするという意外な結末で哲也と飛鳥はそのまま秘密を隠し通したのでした。本作はドラマの中で出演者が唐突に視聴者に語りかける演出が試みられており、後にドラマ「お荷物小荷物」に影響を与えました。また、うつみ宮土理の「くやしいわ、くやしいわ、なんだかとってもくやしいわ」と言う流行語も生まれ最高視聴率33.1%を記録する人気番組となった。その為、最初の放送予定であった半年間から1年間の放送に延長され、岡崎友紀によるラブコメディシリーズが大ヒットするのでした。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村おくさまは18歳 コンプリート DVD-BOX(上巻)(DVD) ◆20%OFF!