宇宙忍者バルタン星人
ウルトラマン第2話「侵略者を撃て」にて初登場したのがご存じ!宇宙忍者バルタン星人蝉に似た顔、ザリガニのような大きなハサミ状の手、高度な知能を備えた直立二足歩行の異星人である。地球を訪れた最初の目的は侵略ではない。彼らの故郷であるバルタン星は発狂した科学者の核実験により壊滅。たまたま宇宙旅行中であった20億3,000万人が逃れ故郷を失って難民になった。その身をバクテリア大に縮小して放浪の旅を続けていた彼らは地球を発見。乗っていた宇宙船を修理しようと飛来したのである。そして地球を気に入ったバルタンたちはハヤタ隊員の提言を無視して地球侵略を開始した。撮影に使用された着ぐるみは前作:ウルトラQの第16話「ガラモンの逆襲」に登場したセミ人間を改造したものであり命名は第2話の監督と脚本を担当した飯島敏宏による。名称はバルカン半島に由来するという説と当時の人気歌手シルヴィ・ヴァルタンから取ったという説があるが飯島本人の回顧録によれば正しいのは前者。“母星が兵器開発競争によって滅んだため移住先を求めて地球にやってきた”という設定をヨーロッパの火薬庫といわれ紛争の絶えなかったバルカン半島に重ねている。後者は当時円谷プロで企画室長を務めていた金城哲夫の勘違いから発生した間違いであるとのこと。 「セミ人間に角とハサミをつけてくれ」という飯島敏宏の注文で成田亨によってデザイン画が描かれた。額のVの字状のものはデザイン画ではもっと細く鋭く尖った形状でありハサミを巨大にしたのも飯島の注文によるもの。成田は当初「高度な知能を持った生き物の手がこのようなものであるわけがない」として道具を扱えるような人間の手に近い大きさのハサミを考案したが飯島のアイディアが優先され現在に見られる形状へ至った。この巨大なハサミは相当な重量がありスーツアクターが演技をする際にハサミを地面と水平に維持することが困難であった事からハサミを垂直にして上下に揺さぶるというポーズが生まれた。またバルタン星人の声は東宝特撮映画「マタンゴ」から流用しておりその声の主は天本英世である。バルタンはその人気によりウルトラマン第16話「科特隊宇宙へ」の再登場のみならず、後のウルトラシリーズ全般に渡って最も多く登場しウルトラヒーローの好敵手として幅広い層からの人気と認知を得ている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村「地球へ引っ越して来ました。」おとなりのかいじゅうミニフィギュア【バルタン星人(朝の格闘)】