Godzilla vs. the Smog Monster(ゴジラ対ヘドラ)
東宝チャンピオンまつりの一篇として公開されたゴジラシリーズの第11弾「ゴジラ対ヘドラ」を米国の映画配給製作会社であるアメリカン・インターナショナル・ピクチャーズが1972年に米国で公開したのが「海外版・ゴジラ対ヘドラ」で英題は「Godzilla vs. the Smog Monster」である。日本版と海外版の違いは全くなく日本語を英語に吹き替えているだけであり主題歌「かえせ! 太陽を」に関しては歌詞を日本語に基づいて英語に替えた曲「Save the Earth」が追加されました。登場した公害怪獣ヘドラとは70年代に社会問題となっていた公害をモチーフとした怪獣で田子の浦港の汚染した海から生まれた。登場作品の「ゴジラ対ヘドラ」及びヘドラは公害をテーマにしており核をテーマにした第一作の「ゴジラ」以来の社会問題が根底にある事で注視されるキャクターでもある。ヘドラは宇宙より飛来した鉱物起源の生命体が都市近海に堆積していたヘドロや公害による汚染物質と結合し成長した姿でありオタマジャクシ状から直立2足歩行体まで数段階に渡って変態する。ヘドラが通った後には硫酸ミストが蔓延し金属は錆び、人間は骨となる。ヘドロや工場排気を吸い込んで取り込むため一時的には環境を改善しているように思えたが結局はその汚染物質を他の地域へ広くバラまく結果となった。ゴジラとの激突ではゴジラの片目を潰し片腕を白骨化させるなど激しい戦いを繰り広げ、矢野博士の発明した電極板の雷電攻撃を受けてヘドラは乾燥しダウンする。これにより絶命したかに思われたが乾燥が完全でなく残骸の内側より脱皮するように新たなヘドラが出現した。しかし、空を飛んで追撃したゴジラに捕まり電極板へ連れ戻され雷電を浴び再びダウン未乾燥の内部を抉り出され更なる雷電を浴びせられ完全に駆逐された。この様に乾燥には弱いものの完全に倒す事は非常に難しく、ゴジラ史上に残る難敵となっている。また他の怪獣を交えず全編通してゴジラと1対1で戦った怪獣は「キングコング対ゴジラ」のキングコング以来9年ぶりで以後の作品では複数の怪獣が登場するタッグマッチ、あるいはハンディキャップ・マッチ形式が一般的になりヘドラは昭和ゴジラシリーズで最後にゴジラとシングルで戦った怪獣となった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] ゴジラ対ヘドラ