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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:推理サスペンス映画
古谷一行の金田一耕助が映画化になった! と言っても金田一のパロディであり ミステリー・コメディ映画として当時 新進気鋭の大林宣彦を監督に迎えた映画が 1979年公開の東映「金田一耕助の冒険」である。 今や映画にテレビに文庫本にと大ヒットを飛ばし 一躍、日本の大スターと化した金田一耕助(古谷一行) 盟友、等々力警部(田中邦衛)と共に 今日もグラビアの撮影に励んでいた。 その頃、街ではマリア(熊谷美由紀)を中心にした ポパイという美術品専門の盗族団が暴れていた。 そのマリアが十年前、金田一が真犯人を 突き止める事が出来なかった唯一の事件の鍵を握る 石膏像:不二子像の首を金田一の所へ持ち込んできた。 不二子像とは灰田勝彦が作ったもので 現在は美術評論家の古垣和哉(仲谷昇)が保管しており それを元に事件を解決に導いて欲しいと要求するのだった。 しぶしぶと数十年前の事件の調査を再開する 金田一だが、その首が何者かに盗まれてしまい それは古美術店々主・明智小十郎(東千代之介)の 手に渡っていた。 マリアたちの手引きで明智邸を訪れた金田一は そこで明智の妻・文江(吉田日出子)に会った。 何と彼女こそ不二子像のモデルであったのだ。 やがて金田一は文江が老人ホームに 見舞いに行っている事を調べ出し そこには盗まれた首と同じものを作っている 森友吉(山本麟一)という老人がいた。 そして金田一は古垣、森、それに老人ホームの経営者 今泉(伊豆肇)の三人の関係を突き止めた。 この映画の原作は横溝正史の「瞳の中の女」であり これをミステリー・コメディ映画にチェンジし その上、過去の金田一シリーズのパロディ要素もあり 金田一シリーズのお約束である「人が次々と殺される」 「複雑な因縁」「あまり役に立たない金田一」 といった面を徹底的にパロディとして扱っている。 ラストシーンでは「金田一耕助は何故、 被害者が増える前に事件を解決できないのか?」という ミステリーファンの長年の疑問に対して 金田一自らがその理由を熱弁するものとなっている。 また原作者である横溝正史本人が本人役、 製作の角川春樹が団地の亭主、高木彬光が床屋の客、 三船敏郎が11代目金田一耕助として出演している。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ★【送料無料】 DVD/邦画/金田一耕助の冒険 (初廉価)/DABA-90378 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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