|
テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:純愛映画
日活ロマンポルノ それは1950年代後半、様々な悪条件下で 映画製作を再開した日活は多くのヒット映画を送り出し 日本映画の黄金時代を支えた。 ところが、1960年代後半から次第に映画の観客数減少や 経営者のワンマン体質などで経営難に陥り 映画製作が困難になった。 そこで日活は「エロ路線」を前面に押し出し かつ採算面から低予算で利益が上がるジャンルの作品として 成人映画を主体に変え1971年11月に 「日活ロマンポルノ」が誕生した。 第1作は白川和子:主演「団地妻 昼下りの情事」で その後、田中真理、宮下順子、原悦子、泉じゅん、 東てる美、可愛かずみ、美保純、高倉美貴、 水原ゆう紀ら多くのスターが生れた。 後にロマンポルノ出身の宮下順子らが テレビでも活躍する様になり、 芸能界へのステップと考える女優も多くなった。 ロマンポルノ映画ながら強い作家性で 高い評価を得る作品を制作した監督には 神代辰巳、曾根中生、田中登がおり ロマンポルノから監督としての 主要なキャリアを出発させた人物には石井隆、和泉聖治、 金子修介、崔洋一、周防正行、相米慎二、滝田洋二郎、 中原俊、那須博之、根岸吉太郎、森田芳光などがいる。 しかし1980年代、一般家庭にもビデオデッキが普及し 巷にレンタルビデオ店が大量に出現し 料金でレンタル出来る様になったAVの登場が ロマンポルノに打撃を与え 劇場に足を運ぶ人は減る一方であった。 1988年、にっかつ経営陣は同年6月をもって ロマンポルノの製作を終了すると発表した 第1作の公開から数えて16年半にして ロマンポルノを終焉を迎えたのである。 そんな最終作が「女神たちの微笑み」である。 全1100本の中から76本をセレクトし 女優を中心に名場面を紹介している。 取り上げられた主な作品は 白川和子:主演「団地妻 昼下りの情事」 田中真理:主演「ラブ・ハンター 恋の狩人」 伊佐山ひろ子:主演「白い指の戯れ」 宮下順子:主演「四畳半襖の裏張り」「実録阿部定」 「江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者」 永島暎子:主演「女教師」 竹田かほり:主演「桃尻娘」 水原ゆう紀:主演「天使のはらわた 赤い教室」 高沢順子、森下愛子:主演「もっとしなやかにもっとしたたかに」 関根恵子:主演「ラブレター」 竹井みどり:主演「キャバレー日記」 美保純:主演「ピンクのカーテン」 かつての名女優たちをダイジェストで綴り 本作は最終作に相応しい内容となった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 [DVD] ザッツ・ロマンポルノ 女神たちの微笑み お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|