孫悟空が始まるよー黄風大王の巻 | メタボの気まぐれ

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手塚治虫が西遊記を元に描いた漫画作品
「ぼくのそんごくう」を原作に、虫プロダクションが
ギャグアニメとして制作した「悟空の大冒険」

そのパイロット版として制作したのが「孫悟空が始まるよー
黄風大王の巻」である。

その内容は原作版、テレビ版とはかなり異なっており、
パイロット版において悟空が三蔵法師を呼ぶ際には
原作版同様「おっしょうさま」との呼称を用いるが、
テレビ編では「坊さん」に変えられている。

またキャラに関しては、八戒は殆ど同じだが、
孫悟空と竜子はやや背が高く、
三蔵法師は「鉄腕アトム」の田鷲警部に近く、
沙悟浄に至っては全く異なっている。

演じる声優もテレビ版とは違い、悟空＝高橋和枝
三蔵法師＝早野寿郎、猪八戒＝里井茂である。

なお、この内容変更に関しては、総監督の杉井ギサブローが、
完成したパイロット版を見るなり
「自分の作りたかった物はこれじゃない」と
手塚治虫に直訴し、手塚から「なら好きなように作って良いから」と了解を得た。

また、パイロット版は制作陣だけではなく、
小学校で試写会という形で小学生から本作の意見を聞く事になり
「悟空が優等生過ぎる」という理由で評価が芳しくなかったとされている。