熟年離婚の舞台裏

『犬事件』


この日　ヤツは帰ってきていた。

そして　いつものように寝る前に酒を飲んでいた。

そう、ヤツは酒飲み。



バシバシ　　ガッシャ～ン

ご近所も　寝静まった夜中の１時ごろ・・・

突然の物音にビックリして目が覚めた。



ドッキン　　ドッキン　　ドッキン

恐怖でどうにかなりそうな胸の鼓動を抑えつつ

静かに耳を澄ませ様子をうかがった。

泥棒なのか・・・



バンバン　何かをたたく音。

そして

キャン　


キャン　



犬の鳴き声・・・



子供と顔を合わせた。

互いに青ざめていく。



「まさか。」



１階で何かが起こっているようだ。



バシッ

　キャン


バン　バン　


　キャイン




恐る恐る階段を一歩。



バン　　バシッ　

キャイン　

　
　　キャン



又　一歩。

おさまる気配はない。



ガシャン　バシッ


　　　キャン　


キャン　


　　　　キャイン




最後の一歩を下り。

ドアノブに手をかけドアを開けた。



ヤツの手にはスリッパが。



『何してるんよ』


『こいつ　俺に牙むきやがったんや』




どうやら　自分の言うことを聞かなかったらしい。

そこでスリッパで一撃。

小屋に逃げる犬に更に追い討ちをかけるヤツ。




牙をむいて必死に抵抗する我家のミニチュアダックス君。



愛犬家の皆様

どうぞヤツにお裁きを・・・


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明けまして　おめでとうございます。

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