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2015年12月02日
カテゴリ：テレビ
11月29日(日）0900～1120分 テレビ朝日系で放送。 藤田まことから東山紀之に代わって、何作目になるのでしょうか。 縁を切られた先妻が、後妻の家を襲う「後妻（うわなり）打ち」という習慣（？）があったそうです。渡辺小五郎は仲立ち人を頼まれましたが、失敗します。妻と母に愚痴をこぼすと、妻ふくが激怒。家出します。 その夜、妻たちが駆け込む「縁切り寺」で女や小僧、住職が殺されました。小五郎が検分した中に、ふくはいませんでしたが、殺しの手口に違和感を覚えます。同じころ、夫婦で裏稼業を営む仕事人があらわれました。  今回のテーマは、夫婦愛だそうです。小五郎とふく、瓦屋の陣八郎と泣きぼくろのお宮。この二組の夫婦の絆が、物語の核を成している、と言えます。後者の夫婦を演じるのが、遠藤憲一と山本美月。 最近の「必殺仕事人」の中では、一番面白かった、と言えますね。それはひとえに、遠藤憲一と山本美月の怪演にあります。謎の夫婦で、何やら因縁ありげ。悲しい過去がありそうなんです。両者とも腕が立つのですが、特にお宮の華麗な殺しのテクニックがよかったです。 仕事人がジャニーズで占められる中、瓦屋と泣きぼくろが加わったことで、変化と凄みが出ました。背中に彫られた天女の面に、泣きぼくろを加えるエピソードは、泣かされます。竹中直人が悪の住職に扮しているのも、点数が高いでしょう。派手な衣装が、目を楽しませてくれます。 娯楽作として、及第点をあげましょう。これからも、魅力的なゲストを迎えて、大いに暴れさせてほしいもの。そしてもう一人、常連の仕事人を増やしてくれれば、言うことはありません。 東山紀之、藤田まことのようないぶし銀の味はまだありません。適役ですが、先人の境地に達するのは、もう少し先でしょう。アイディアが枯渇気味の本シリーズ、頑張ってほしいものですね。
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最終更新日
2015年12月02日 08時57分49秒
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