カテゴリ:テレビ
今年の大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率が、歴代ワーストタイで終わったそうです。松山ケンイチ主演の「平清盛」と同率でした。 私にとって不思議なのは、「平清盛」が不振だったこと。平家物語は、国民の間にかなり浸透している、と思っていたからです。 吉川英治の「新平家物語」が週刊朝日に連載されたのは、昭和25年から7年間でした。単行本がベストセラーになっています。それを読んだ世代は、まだ現存しています。その人たちは、大河ドラマ世代だと思うのですが、間違っているでしょうか。 作品の出来も、そんなにひどくなかった、というのが私的感想です。ただ、登場人物が多すぎました。平家の若武者たち、誰が誰だか分らなかった、というと大げさですが、とにかく混乱しましたね。 今年の大河、実は見ませんでした。よって作品の評価は出来ません。不評だった、視聴率が悪かった、は報道で知っているだけです。 ただ、企画が悪かったことは、見ていなくてもわかります。ヒロインは無名です。これが致命的でしたね。 なぜ無名の女性を主人公にしたのか。そこには放送局の政治的思惑がありました。安倍首相の故郷を舞台にしようという、一種の権力への迎合があった、というのです。会長が首相のオトモダチ、というのが裏目に出たわけですね。 準備不足のまま、見切り発車的に始まった大河ドラマ。視聴者にそっぽを向かれたのは当然でしょう。責任の一端を背負わされた主演の女優が気の毒です。彼女に罪はありません。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年12月20日 08時55分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[テレビ] カテゴリの最新記事
|
|