カテゴリ:テレビ
2016年1月1日 テレビ朝日系 2100時~2330時放送 監督=橋本一。脚本=真野勝成。ゲスト出演=古谷一行 内山理名 武田梨奈 橋本さとし 郭智博 西村和彦 木村佳乃。 テロの世紀となった現代社会。それに呼応するような内容になっています。相変わらず現代感覚が鋭いですな。 官房長官(西村和彦)が新会派を立ち上げ、総裁選出馬を表明。彼が壇上を離れた瞬間、爆破事件が起きます。爆弾の特徴から、かっての極左集団「赤いカナリア」の本多篤人(古谷一行)が関与しているのではないか、と推測されました。 超法規によって、富山の山奥に娘(内山理名)と暮らしているはずだった本多。その男が行方をくらました、という情報を元捜査一課の三浦刑事(大谷亮介)から得た杉下は、休暇を利用して富山へ向かいました。村役場の職員の植村明梨(武田梨奈)の案内で、本多の住いを訪れます。 冠城も角田課長から、サルウィン共和国で兵士をしていて現地の国籍を持っている暴力団組長である鞘師九一郎(橋本さとし)が日本に爆弾の原料を持って帰国したらしい、という情報を。日本国籍ではないので警察は手出しすることは出来ないという厄介者です。 2時間30分の長編力作です。ストーリーも入り組んでいて、二転三転。大黒様の謎から、願い石に込められた祈り、復活したテロリスト、外交官特権を持つ元暴力団組長。焼身自殺した政治家。失踪した子供の正体等々。これらの謎は最後に収斂されますが、消化不良のエピソードもあり、完璧とは言えません。 杉下と対立する片山雛子(木村佳乃)の描き方も類型的です。総裁候補としては若すぎる西村和彦。内閣の要である官房長官が、現職のまま総理総裁に反旗を翻すのも非現実的。石坂浩二の立ち位置もよくわかりません。 いろいろ突っ込みどころはありますが、全体としては、面白かったと言えるでしょう。意表を突く展開が随所にあり、無理筋だな、という疑問も吹っ飛ばしてくれます。豪華ゲストも見どころで、特に空手女・武田梨奈の演技には感心しました。 結論として、お薦めできるスペシャルです。ちょっと長いですが、見て損はしないでしょう。
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最終更新日
2016年01月02日 08時43分52秒
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