東奔並走。

奈良と三重の県境に位置する大洞山（おおぼらやま）と尼ヶ岳に登ってきた（県境と言っても実際は三重県津市の端に当たる）。


以前から知っていたわけでもないところだが、momoが地図を見ていて「ここに行こう」というのでハイキング程度になりそうだがまあいいか、ということで行った。実際この山の麓の三多気（みたけ）というところは桜の名所のようでその時期には多くの人で賑わうらしい。
当然今は何もないので訪れる人もおらず、僕らだけが山を目指して歩いて行った。


大洞山は雄岳と雌岳の二峰からなる山でどちらも1000m前後のいわゆる低山だ。サクッと登ってサクッと降りるつもりだったが、スタートから勾配のキツイ登りが続き、低い山を一気に登るためかわからないが、石段の急登かつ直登が続いた。ただ、低山なので急勾配も長くは続かず、程なく頂上に到着した。


この日は風が強く、長く同じところに留まっては居られなかった。雌岳、雄岳と記録写真を撮ったらすぐに移動した。



大洞山から尼ヶ岳へのルートは明瞭でリボンや標識も豊富で迷うことはない。ただ、幸い雪はなかったが風と急登のみが厄介だった。
尼ヶ岳の頂上は西側が開けていて見晴らしは良かった。滞在数分で下山した。


戻りは大洞山の麓を巻く道があるのでそこを通ってきたが、苔が覆う石畳の道で、意外なところに風情のあるものがあるなあと感心した。
ただ、雨で濡れると危ういが…。


今回ハイキング程度と侮っていたが、風や急登に会うと低山でも甘く見ないで通常の登山を心掛けないといけないと思った。

また、珍しく誰にも会わず、追い越さず、完全二人山行だった。マイナーな山ならではだな。