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東奔並走。

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2018.07.18
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カテゴリ:山歩き。
夜中に雨は降ることはなかったが、朝は湿度が高くモヤっていた。
今日も天気は良くないかなと思っていた矢先、日の出の時間になると太陽が辺りを照らし始めた。テントの外に出るとドーンと富士山が雲海の上にその姿を見せていた。圧倒的な存在感は見ていても飽きは来ないが、しばらくするとガスに隠れて行った。

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo夫

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo夫

しかし、この日はガスは出ても、ガスの動きが速いせいかしばらくすると晴れ渡るなど、この日は眺望に期待が持てそうだった。
上河内岳に近づくにつれ、ガスもなくなり、振り返れば茶臼岳、易老岳、その奥には光岳も見通せた。上河内岳の頂上からは360度視界が開け、富士山はもちろん、眼前には目指す聖岳、その横には赤石岳、荒川岳もしっかりとその姿を見せていた。

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo夫

上河内岳
上河内岳 posted by (C)momo

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo

上河内岳から聖平小屋が見えていたので程なく到着できると思っていたが、下りだけとはいえ結構時間がかかった。休憩をかねて小屋に行くと「ウェルカムポンチ」ということで、なんと無料でフルーツポンチが振舞われていた。しかもセルフサービス!なのでカップには入れ放題だった。疲れた体にフルーツポンチの甘さは格別で、本当にありがたかった。

聖平小屋へ。
聖平小屋へ。 posted by (C)momo

聖平小屋を後に薊畑分岐で重いザックをデポして聖岳を目指す。しかしこの頃になると疲労感が出てきて登りがきつかった。しかも最後の登りは砂礫でザレていて、しかもガスが出てくるなど先が見えないため、どこまで登るんだとうんざりするほどの距離だった。

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo

しかし頂上に近づくにつれ、ガスも次第に晴れて行き、登頂時にはそこそこ視界もクリアになっていた。奥聖岳は見えていたが、赤石岳方面はガスが残ってその全貌が見えなかった。それでも十分に眺望を満喫し、往復40分程度の奥聖岳に向かった。途中チングルマの群落が広がっていて、行かないと見られない風景がそこにあった。奥聖岳からの眺望も聖岳からのそれと特に変わらず、早々に引き上げた。
上りで1時間かかったザレ場も下りは20分程度と速やかに移動できた。ただ、足元を取られやすいので慎重さは要求される。

聖岳山頂
聖岳山頂 posted by (C)momo夫

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo夫


薊畑分岐に戻り、デポしたザックを担ぐとその重さが体にのしかかってきた。しかも足の親指や小指に痛みがやってきて、あとは西沢渡を目指して下りるだけだったが疲労感も押し寄せ、コースタイム2時間のところ、3時間もかかってしまった。ようやく西沢渡に到着したが、今度はその沢を渡るのに木橋は水勢で崩壊していたため、手動のロープウェイというかゴンドラで渡るしかなかった。必死に対岸にあるゴンドラを手繰り寄せている時に後続の登山者が加勢してくれたので助かったが、対岸に渡る際もロープを引き寄せないといけないため、腕への負担がきつく、疲れを助長していった。

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo

西沢渡から便ガ島までは途中崩落個所があるもののほぼ平坦だったため、痛みのある足への負担は多少和らいだが、下りのタイムロスが響いて、便ガ島に到着するころには日没が迫っていた。しかもここから易老渡まではさらに30分歩かなければならず、結局日没の中自転車を回収し、グラグラのサドルにまたがって芝沢ゲートへ戻った。

聖岳周回
聖岳周回 posted by (C)momo

ゲートへ戻った時には辺りは真っ暗で、出発から13時間もかかってしまった。正直、このコースはきつかった。聖平でもう1泊しても良かったが、計算上日没までには車に戻れると踏んでいたので降りて行ったのだが、想定外の疲労が時間を狂わせ暗闇の中戻らないといけない羽目になった。この点は反省材料となった。
くり返しになるが、このコースは余裕をもっていかないと厳しい。稜線や頂上からの景色は素晴らしいが、移動時間が長いため時間上の計算だけでは体に響く。
いい経験になった。



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Last updated  2018.07.18 07:41:42
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