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テーマ:北アルプス(17)
カテゴリ:山歩き。
前回の立山・剱の縦走を終えたばかりなのに、たいして休むことなく今度は穂高、槍への縦走を行なった。
可能であるなら立山から帰ることなく現地(富山)に留まり、連続して移動すればよかったのだが、途中仕事があったためやむを得ず帰宅。その後も台風が接近するということ、お盆休暇による混雑を避けたいということから、3日間のインターバルを置いてのスタートとなった。 前回の立山・剱の縦走ではテント泊(最終日は素泊り小屋泊)だったため荷物が重く、時間もかかったため、今回は軽量化してスピーディーな移動ができるように小屋泊をメインに計画を組んだ。 荷物も最小限度(夕食は小屋、朝食は自炊のため食料も軽量化)とした結果、ザックもいつも日帰りで使用する小型のものにできたため、足取り軽く行動ができた。 現地で車中泊などの前泊をすれば翌日の行動も早くできるのだが、今回も当日の早朝に自宅を出発した。 入山口は上高地としたが、クルマの乗り入れは規制されているのでバス移動となる。指定の平湯温泉にある「あかんだな駐車場(1日600円)」に駐車し、シャトルバス(往復2050円)で上高地バスターミナルに向かった。 河童橋を出発したのは8:30。出発には遅い時間だが、当日出発なので仕方がない。それでもこの日の目的地である穂高岳山荘に17:00までには到着できればという思いでスタートした。 人影まばらな河童橋 8:30だと平日だからなのか、早朝だからなのかはわからないが河童橋付近も人は少ない。観光ではないので脇目も振らずに木道を進む。 25分ほどで登山口である穂高・岳沢登山路に到着。 岳沢へ向けて ここからは岳沢小屋を経て重太郎新道を通り前穂高岳、吊尾根から奥穂高岳を経由して山荘に至るルートとなる。 岳沢小屋までは樹林帯を進む。視界が開けると今度は岩がゴロゴロする、岳沢を辿る。2時間ほどで岳沢小屋に到着した。奥穂高岳から下りてきた人たちが休憩をとっていたが、僕たちはゆっくりすることもなくヘルメットを被って、重太郎新道を前穂高岳に向かって足を進めた。 しばらく樹林帯を進む 岳沢は岩がゴロゴロ 岳沢小屋 重太郎新道を進む 天気は晴れの部類に入るのだろうが、山側はガスで白く曇っており、この先もあまり眺望は期待できそうになかった。 ハシゴやクサリ場を通過して、紀美子平に到着。岳沢小屋を出発して2時間。まあいいペースで時間短縮ができている。これも荷物が軽いためだろう。 やはり軽さは大事だな。 紀美子平(写真のザックと人は僕らではない) 軽いザックだが、身軽であることはもっといいので、紀美子平にザックをデポして前穂高岳に向かう。岩場をよじ登り、30分ほどで頂上到着。頂上付近は石がゴロゴロしているものの、まあまあ広く天気がよければ素晴らしい展望が期待されただろう。雲は厚かったが、奥穂高方面も何とか望めたので、これで良しとして奥穂高岳に向かった。 前穂高岳へ向けて身軽でアタック 雲は厚いがこれから進むべき山々が見える ガスが出てきて辺りが白くなると歩いていても周りの風景を楽しむことができないが、こういう時にしか見れない?ものもある。雷鳥だ。前回の立山・剱でもそうだったが、ガスっているとひょっこり姿を現す。しかも親子だ。ずっと見ていたいが、雷鳥もじっとしているわけではなく、しばらくするとその姿も見えなくなる。 わかりにくいが、雷鳥親子(真ん中、右) 空は白くても視線を下にやれば涸沢がきれいに見えていた。テントが点在しているのがわかる。繁忙期にはテントで埋め尽くされるんだろうなと思いながら、最低コル(といっても、アップダウンを繰り返しながら進んでいるので最低といっても正直よくわからない)を過ぎ、南稜ノ頭、という場所に出た。とはいえ、相変わらず辺りはガスで白いので、その先の道は見えてもこの場所からどのような風景が広がっているのかはわからないまま通過した。 眼下には涸沢が広がる 最低コル 南稜ノ頭に着いたが見通し悪い しかし、ガスは時折切れ目が出てくる。前方を見ると人影が見えてきた。祠も見えたので頂上のようだ。 スタートしてから6時間半。日本第3位の奥穂高岳に到着した。 頂上は右手ではなく、真ん中 銘板がわかりにくい 青空の下展望を満喫したかったが、生憎周囲はガスで覆われたままだったので、僕らは早々に穂高岳山荘に向かうことにした。20分ほど進むと眼下に小屋が見えてきた。 15:30、予定よりも90分ほど早く穂高岳山荘に到着した。何度も言うが、時間短縮できたのも荷物が軽いからだろう。これがテント泊装備だったらそうはいかなかったかもしれない。ちなみに、テント場は山荘横の涸沢岳の斜面に階段状に造られているが、エリアは広くない。 山荘全景とテント場 穂高岳山荘は収容人数も多い 平日だから山荘も空いているのかと思いきや、結構人で賑わっていた。韓国や中国からの団体もいる。さすがに大部屋で一緒になるのは厳しいなあと思っていたが、幸い僕ら2人と別の夫婦の4人で1部屋(6畳)を使用できたのでよかった。 驚いたのは、山小屋での宿泊料金の支払いは現金が普通だが、ここはクレジットカードが使えるということだ。山では何かとお金(現金)がかかる(下界に比べて“通常の3倍”)ため、カード払いで現金の使用が減らせるのはありがたい。 他の小屋でもクレジットカードのシステムがあるところはあるとは思うが、あまり聞かないなあ。 今回は朝食を自炊とし、夕食付きで宿泊した。夕食は3回入れ替え制で、これだけでもこの日の宿泊者数の多さがよくわかる。とはいえ、夕食の内容は悪くはない。十分満足できる量だった。 本日の夕食 相変わらず、小屋の周囲はガスで覆われている。明日の天気が気になりつつも、消灯前には眠りについた。 by momo夫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.10 08:31:08
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