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東奔並走。

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2019.04.28
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カテゴリ:山歩き。
​​​​​​​​​​火山を登る場合は噴火警戒レベルを見ながらになる。浅間山をはじめ、草津白根山や御嶽山など行こうと思った時期に噴火があり、規制レベルが上がったりしたので行けない状態だった。しかし昨年、浅間山の噴火警戒レベルがレベル1に引き下げられ、その状態が続いているうちに登ろうということでこの大型連休を利用してアタックすることにした。

​​浅間山

スタートは浅間山荘から。そこで車中での前泊はできないので、麓の小諸市にある飯綱山公園の駐車場(無料、トイレ有)で車中泊した。そこからの眺めはとてもよく、朝目覚めると富士山、八ヶ岳、蓼科山から北アルプスが一望できるなど、この日の登山の期待感が高まった。
飯縄山公園から浅間山荘まで約30分。到着すると山荘のスタッフが登山者のための駐車場整理を行っていた。駐車するにはここしかないし、登山口がすぐそばにあるから500円という料金も決して高いわけではないので利用することにした。

浅間山荘出発

7時20分スタート。一ノ鳥居まではなだらかな道を進む。残雪もないので歩きやすい。

しばらくなだらかで進みやすい

25分ほどで一ノ鳥居に到着。ここから二ノ鳥居に至るルートが2手に分かれるが、僕らは不動滝のあるコースを辿った。川沿いの道だが、徐々に高度を上げて進むと不動滝が現れる。この時期まだ寒いので滝の周囲は凍っていた。厳冬期なら氷瀑になっているんじゃないかな。
ただ、流れる水が鉄分を含んでいるのだろうか、茶色いため、凍った水も薄茶色に濁っており、綺麗という感じではなかった。

​一ノ鳥居​。ここから2手に分かれます
​​不動滝。凍っているのは見ごたえあるが、色がねえ

二ノ鳥居といっても鳥居は崩壊し放置されていた。休息エリアになっているだけで、留まることもなく進んでいく。すると硫黄のにおいがだんだんきつくなってきた。見上げると牙山という山があり、その麓に流れる川を見ると、鉄分や硫黄で水も川底も変色して臭いもこの辺りが強かった。

二ノ鳥居(左手)は崩壊し、休憩エリアだけとなっている
牙山と火山館のあたりは硫黄臭がきつい

火山館に近づくにつれ、残雪が目立ち始めた。アイゼンは持っているが、まだ装着するほどでもないため滑らないようにだけ気を付けて行く。火山館では多くの先行者が休憩&アイゼン装着をしていた。僕らも周囲の動きにつられてアイゼンを装着する。

​​ここから先はアイゼン装着したけど、無くても行けた

僕らは6本爪のものを使用したが、人によっては10本以上のものからチェーンスパイクまでマチマチだ。雪は確かに多く残っているが、ガチガチに凍っているわけでもなく、気温の上昇とともに雪質も緩くなっている。踏み抜いた後も多数ある。無くても行けそうな気がしてきた。実際外輪山の上りに入っていくと雪も少なく、地面が露出しているので、逆にアイゼンでは歩きにくい。ということで、途中でアイゼンを外して登り始めた(以降戻るまでアイゼンは使用しなかった)。
外輪山を登り切り、左手に浅間山本峰を見ながら前掛山に進んでいく。

この先に本当の頂上があるが、行けません
前掛山はこの先。緩やかな縁を進む。

天気がいいため、富士山、八ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳から北アルプスにかけて名だたる山々を見渡しながら進むので空中散歩のような感覚だ。
八ヶ岳(左)に、蓼科山(右)
御嶽山(左)に、乗鞍岳(右)
北アルプスが一望できる。手前は黒斑山
​富士山もはっきりとその存在感を示していた​

登り始めて約4時間。風もほとんどなく、前掛山からは360度の大展望が広がっていた。
眼前には浅間山本体が広がっているが、ここまでだ。

浅間山。旧登山道も見えます。

百名山踏破に向けてようやく80座まで来た。平成最後の締めくくりは好天の下、絶景を堪能した山行だった。


戻りは往きの半分、2時間で浅間山荘に戻る。
併設の天狗温泉(鉄分を含むため茶色い泉質)でさっぱりして浅間山を後にした。




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Last updated  2019.04.30 16:11:36
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