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東奔並走。

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2019.04.29
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カテゴリ:山歩き。
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​妙義山を遠くから見るとギザギザで最初見たときは何だこの山は!こんな山登れるのか、という印象だった。でも登れるんだったら登ってみたいな、と思わずにはいられない山だ。
結構クサリ場の連続で難易度の高い山のようだが、気持ちだけが先走ってこれから始まる大変さなどこの時点ではわかっていなかった。
ルートは中間道コースと上級者コースがあるようだが、頂上を目指すには上級者コースしかない。自分たちはどうかの判断はできないが、行こうと決めたらレベルを気にしても仕方がない。緊張感をもって進むことにした。

「道の駅みょうぎ」の駐車場から見上げると「大」の字が見える。この「大」の字経由で相馬岳を目指す。

山の中腹に「大」の字がある。
これならわかるかな

妙義山の麓に妙義神社があり、本殿右手にある白雲山登山口からスタートする。
この先、急登、クサリ場が現れる

いきなりの急登だ。急登が終わったと思ったらクサリ場が現れる。ただ、岩がゴツゴツしているせいか引っ掛かりもあり、クサリは補助的で登っていける。この先さらに強烈なクサリ場が控えていることに比べたら、「こてしらべ」レベルかもしれない。

クサリ場によっては木の根など足場があるので登りやすい所もある

クリアすると、大の字はさらにクサリ場を登った先にあった。クサリはともかく、断崖絶壁に「大」の字があるため、かなりスリリングな場所だ。
狭いし、断崖にある「大」の字。早々に降りる。

続いて奥の院という場所に出る。石造物が安置されている洞穴の脇にクサリが岩に沿って垂れていた。ここで、先行者に追いついたためヘルメットを装着。間隔を保って行くので落石はないのだろうが、まあ一応被って行くことにした。

「キケン 上級コース」と言われても引き返せない
先行者が登っていくので、ヘルメットは必要だ

ここからはしばらくクサリ場の連続だ。ただ、山の形がギザギザだけに上りばかりではなく、下りも出てくる。クサリ場の下り、急斜面の下りと緊張感の連続だ。普通に歩ける道がほとんどない。名もないピークは巻いてくれたらいいのに、そんなこともなくギザギザに沿って進んでいく。アップダウンの繰り返しだ。ただ、天気は良く、晴れ渡り、見晴らしはいい。
その名の通り見晴らしは良い。
昨日登った浅間山。手前は裏妙義

幸いだったのは岩肌が濡れていないことだ。そのため靴底と岩との間にはグリップは効いており、もちろんそれだけで安心ではないが、不安感の少しは取り除かれている感じがした。

狭すぎ。よじ登らないと動けない
名前がスゴイ。この後クサリを伝って斜め横にトラバース
それだけ細いってことか
遠くから見ないとわからない
ここからも中間道にエスケープできるが、相馬岳を目指す

大のぞきや天狗岩を抜けてようやく相馬岳に到着。3時間かかった。高さだけで言うなら、430m付近からスタートし、1104mの相馬岳まで標高差的にはそれほどでもないため、普通の山なら1時間程度で行けそうなところが、クサリ場と上下動が続くため時間がかかる。頂上で小休憩して降りていく。またここからの下りが大変だ。クサリのある斜面とクサリのない斜面を一気に下り、終わったと思ったら小さくアップダウンを繰り返す。さすがにクサリ場はおなか一杯って感じだ。

眺望は悪くない。ここから急降下が始まる
左から東岳、中の岳、西岳、星穴岳ですかね。行く気はしません。

堀切(ほっきり)という場所に出たところで鷹戻し(金洞山方面、さらにクサリ場)には行かず、中間道へ下る道があるのでそのまま下りて行った。

​降ります。もういいです。​

これまでいろんな山でクサリ場に遭遇したが、この山のクサリ場はかなり手ごわいと思う。剱岳や大キレットも岩場、クサリ場の連続だが、その比ではないような気がする。鷹戻しからのクサリ場は更に手ごわいというが、ここまででも十分スリル感はあった。
注意看板にはザイル等の装備を勧めていたが、無くても行くことはできる。実際遭遇した人たちも持っていない人はいた(ヘルメットはほぼ装着していた)。ただ手袋はあったほうがいい。というか忘れてしまったので素手でクサリを持ったが、岩などで手を切ってしまうとその後が大変なので忘れないようにしたい。

中間道(関東ふれあいの道)へ戻ると石門群や大砲岩といった奇岩が点在している。今度はクサリという緊張感から解放されて自然の作り出した情景を楽しみながら戻って行った。

胎内くぐり、といってもくぐりません。
右が大砲岩、左にゆるぎ岩(字が見えないな)
御在所岳のたまご石をほうふつとさせるバランスの取れた岩だ
第四石門。自然の力はスゴイ


スタートから6時間。前日の浅間山も6時間かかったが、しんどさは別物だ。最初は面白いと思ったが、だんだん嫌になってきた。
行き残した金洞山方面も気になるが、もう1回行きたいなって、​思わない​山だ。



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Last updated  2019.05.01 11:44:39
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