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東奔並走。

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2020.01.13
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カテゴリ:おでかけ♪
​​​​​​​​​​​​​​​切通しというと、「鎌倉七口」に関する記事が出てくるが、実際は七つ以上存在する。これもググればいろんな記事が出てくるのでここでは割愛するが、それらのうちの七つの切通しを巡ってみた。
たまたま七つ巡っただけで、「七口」を巡ったわけではない。

北鎌倉を8時過ぎにスタート。
まずは長窪の切通し。
道標はないので、地図をもとに探す。住宅地のはずれに現れるがそこだけ木が生い茂っているなど、おおよその目星はつけやすい。
両側が切り立ち、地層もよくわかる。少しカーブしているところが敵の侵入や防御にはいいのだろう。距離的には短いが古道という感じがする。

​防御上からもこれくらい狭いと迎撃しやすいかも​

高野の切通し
ここも道標はない。地図で目星がつけることはできるが、結構探し回った。道路にあるトンネルもそれっぽいのでそうなのかと思いきや、トンネルの上に存在した。
トンネル脇にフェンスがあるがそこを辿っていくと現れる。ここもカーブするなど雰囲気はよかった。通り抜けるとそこは大船高校。さきほどの長窪切通しからすぐそばだった。

​長窪よりは道幅は広い。この先は大船高校に出る。​

亀ケ谷切通し(七口の一つ)
高野から北鎌倉に戻り、長寿寺を右に見ながら坂を上ると現れる(道標はあった)。
というか、ここはすでに車も通る舗装がされており、切通しという古道の面影を感じることはなかった。単に山を切り開いた車道という感じだった。写欲も湧かなかった。

化粧坂切通し(七口の一つ)
亀ヶ谷切通しを通り抜け、岩船地蔵堂を右折、海蔵寺方面から源氏山に行く途中に現れる(道標あり)。登山をすれば出くわすような道。切通し、といわれるとそう見るが、知らなければ段差の多い道といえるかな。登り切ったら頼朝公がお待ちしています。
砂岩で構成されているのか、かなり砂っぽい。
「よう参ったのう」とでも言われそう?

釈迦堂切通し
源氏山を鎌倉駅方面へと下り、大町方面から目指す。これも宅地のはずれに現れる。
昨年の台風の影響で岩が崩落して通行止めとなっている。
しかし、ダイナミックな様相は圧巻だった。
ちなみに、通行止めのフェンス脇から中に入れるし、切通しの内部も伺える。しかし、落石した崩壊地がすぐにあるため通行止めのようだ。反対側のフェンスはすでに破られており、フェンスの枠があるだけだった。
今後も落石がないとは言えないため当面は通行止めだろうが、修復は厳しいと予想される。ここに重機を入れることができればいいが…。

切り開いたのではなく、くりぬいている。しかし圧迫感はなく間口は広い。
岩板が崩落している。これ以上の落下がなければ徒歩なら通り抜けられる。

名越切通し(七口の一つ)
ここはメジャーなのか道標がいくつかあり、迷うことはなさそうだ(とはいえ、ある程度は地図を頼りに行かないといけないが)。
切通しも1つではなく3つぐらいあり、そのどれもが古道の雰囲気をよく残している。もちろん山の一部を削り、地層が露になっているところなどとてもいい感じだ。
切通しというより峠という感じだ
狭くなっており、「大空洞(おおほうとう」というらしい
上の「大空洞」を抜けて振り返ったところ。再び開ける。

まんだら堂やぐら群
名越切通しの途中にある、横穴式の墳墓で、五輪塔などが収められている「やぐら」がいくつか重なるように存在する。ただ、ここは期間限定の公開のためフェンス越しにしか見ることはできないが、その構造や墓地としての雰囲気は十分に感じ取れた。
「やぐら」と呼ばれる横穴式墓地
年に2回しか公開されておらずフェンス越しに撮影

朝夷奈切通し(七口の一つ)
鎌倉七口の一つでありながら、横浜市にも入っている。
十二所側の入り口は鎌倉市、出口の朝比奈側は横浜市となる。鎌倉側から入って行ったのだが、
川がそばを流れ、それが道にも流れているため、ぬかるんで非常に歩きにくい。
鎌倉側スタート地点。左に川が流れるが、この先ぬかるんでくる。
小さいながらも滝がある(三郎の滝というらしい)

切通しのピークには石仏が岩壁に彫られている。横浜側から来るとわかりにくいかもしれない。
切通し特有の道の両側に切り立つ岩壁は圧倒的で見ごたえのあるものだが、石仏から朝比奈側に通じる道は昨年の台風の影響で木々がなぎ倒され、歩こうにも倒木の下をくぐったり、登ったり、跨いだりと歩きにくい。ただこれを復旧させるにも重機が入って来れそうもないので人力に頼らないといけないんだろうな。
石仏が祀られているが、右手はぬかるんでいて歩いにくいことこの上ない
ピークにある摩崖仏。この先倒木をくぐったり、登ったりして進むことになる
わかりにくいが「横濱」と書いている。手前側が横浜市。
横浜市側にあるかなり高さのある切通し

以上七つの切通しを巡ってみたが、今でも古道としての面影を留めているものも多く、しかも訪れる人もほとんどいないため、遺跡巡りとしてはいいスポットだった。
まだ大仏切通しや谷戸坂の切通しといった雰囲気のいいところが残っているが、次の機会にでも行ってみたい。



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Last updated  2020.01.18 14:52:34
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