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東奔並走。

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2020.08.12
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カテゴリ:山歩き。
​​​​​​​​​​​​他の北アルプスの山との組み合わせがうまくいかなかったためか、百名山としてはこの笠ヶ岳だけが残っていた。日帰りは無理だし、笠ヶ岳山荘もコロナの影響で今年は休業。
そこで、鏡平山荘が予約制ながら営業しているので、ここで一泊し、翌日弓折分岐から笠ヶ岳を目指すことにした。
<1日目>(8/11)
前日、御嶽山を下山して宿泊したのが木曽福島で、明朝5時に出発した。道は空いていたとはいえ新穂高の深山荘そばにある登山者用駐車場まで2時間半くらいかかった。慌てることはない。新穂高センターから鏡平までは5時間くらいなので時間的には十分間に合う。さあ、駐車場に入ろうかと思ったら、警備員がいて、「満車です。午前2時には満車になりました」って。
そりゃあこの時期、7時半に登山者用駐車場に止められるというのは甘すぎる考えだ。近隣の駐車場は有料であるため高くつく。仕方なく、鍋平の無料駐車場に止めることにした。ただここから新穂高センターまで30分歩かないといけない。

鍋平から歩いて約30分。ようやく新穂高センターが見えた。

結局8時半に新穂高センターを出発。ここから鏡平まで歩くことになるが、道は工事用車両も通行するためか歩きやすく、登りといってもそれほどきつくないので先日の高妻山のことを思えば随分マシだ。
残念ながら前日の御嶽山とは違い、天候はくもり&ガス。標高を上げても代り映えのしない風景が続くだけだった。
ということは、鏡平にある鏡池に映る槍ヶ岳や穂高連峰は期待できないってことか。いや、夕方にはガスも晴れるかもしれない、というわずかな希望をもって進むしかない。

新穂高センターから2時間。石は多いが歩きやすい。相変わらず空は真っ白

途中何組かの先行者に声をかけたが、彼らの多くは鏡平ではなく、さらに2時間ほど先にある双六小屋ないしはテント場に行くとのことだった。翌日は三俣蓮華岳、黒部五郎岳、雲ノ平あたりに行くのだろうか・・・。
風景が好転しないので黙々と歩くしかないため、予定よりも早くに鏡平に到着した。12時半ごろかな。
山荘で宿泊の手続きをするが、小屋としては個室を推奨しているとのこと。しかし、個室料金がかかることと、相部屋でも通常の半分の人数で入れているとのことなので、相部屋にした。16人部屋を8人で占めることになるが、幸い4ブロック(上下2段で壁あり)に分かれている。僕らは2人で1ブロック(本来6人で寝るスペース)になったため簡易個室と変わらない状態だった。広さも全く問題なし。ただ、布団が湿っているのは仕方がないな(枕カバーは不織布で覆われていた)。

鏡平山荘。トイレの工事中でスタッフが作業していた。
鏡池。こんな天気じゃあ何も見えない。

夕方、鏡池でガスが晴れるのを期待して待ってみたが、奇跡は起こらなかった。
夕食は5時半。ボリューム満点の食事で満足だ(ちなみに、山荘が改修中のため自炊はできず、宿泊者は2食セットとなっている)。
明日は何とか晴れてほしいと願いながら就寝する。

<2日目>(8/12)
夜中、風雨による音で目が覚めた。願いは虚しく崩れていく予感がした。
朝食は4時半。辺りは雨は上がっているものの霧で覆われていて暗い。
日の出の時間を過ぎても辺りは白いままで、わずかに雨も降ってきた。レインウェアを着て、5時過ぎに鏡平山荘を後にした。この時大雨なら下山しようと思っていたが、縦走路に出るまで小雨や止んだりしていたので、その後に期待をして笠ヶ岳を目指すことにしたが、あまり期待の持てない決断だった。
弓折分岐から笠ヶ岳へ向けての縦走路が続くが、ここから雨が本格的に振り出し、天気の回復は絶望的だった。

出発してからしばらくは天気も小康状態だったが…
縦走路に入ったら、雨が続くようになった(辺りも霧で覆われている)

途中、弓折岳、大ノマ岳、抜戸岳などを通過するが、ピークに気づかず、抜戸岳は標識は確認したがピークにも行かなかった。唯一、秩父平という場所だけ気づいただけで、ただ歩くだけだった。
しかし、こんな時に出会うのが、雷鳥。嫌な気持ちを和ませてくれた。
ちなみに、登山者に会ったのは下山まで3人、一方の雷鳥には6羽出会った。

中央に2羽の雷鳥。嫌な気分が和らぐ

ずっと雨が降っていたわけではなく、止み間もあった。笠新道分岐を越えてから太陽がうっすら顔を出し、気温も上がり始めた。ただ、ガスが切れることはなく笠ヶ岳も見えないまま笠ヶ岳山荘へ近づいて行った。山荘直下はガレ場で大きな石が積み重なった感じだが、よく整備され、並べ替えているのか、削っているのかわからないが歩きやすいようにしてあった。山荘は休業とのことで誰もいないのかと思ったが、窓は開いており管理する人が駐在していた(風通しをしないといけないとのことだ)。

管理のためにスタッフがいた。トイレは使える

ザックを山荘前にデポし、頂上を目指す。祠があったので、ピークかと思ったが、標識もなく、ふと左方を見るとピークの標柱が見えた。結局ここまで来ないと笠ヶ岳のピークは臨めなかった。

山荘から上がってようやく頂上が見えた。このあと少し晴れ間はあったけど…
標識の周り以外真っ白。残念だが天気には勝てない

ピークに到着すると雨は完全に上がり、雲の間から青空も見えたが、結局ガスは切れることはなく絶景は堪能できなかった。
山荘に戻って、休憩したら笠新道から下山。山荘から登山口までコースタイムで約5時間。杓子平までは石が多く、その先は樹林帯に入って石、木の根など滑らないよう気を付けながら下りる。
ずっとこんな感じで下りられなかった。この先、登山口まであ~しんど

しかし、この道も長く、途中から雨も降りだすなどウンザリ感がMAXだった。ようやく下界が見えた!と思ってもまだ先は長い。しかも登山口に着いてもまだゴール(駐車場)は遠い。
新穂高センターから駐車場のある鍋平まで登り返しがあるが、16時のロープウェーに間に合えば登らなくても済むということで頑張って歩いたものの、結局15分過ぎてしまい、鍋平まで登り返すことになった。センターから駐車場まで40分もかかる。
駐車場に到着したのは17時頃だったので、結局鏡平から12時間近くかかったということになる。

鍋平に駐車すると無料ではあっても時間が増えるのが難点だ。ロープウェーが使えればまだましかもしれない。
雷鳥に癒されたものの終始ガスで他の山々を臨むことができなかったのは残念だったが、これで北アルプスの百名山は終了したのでホッとした。機会があれば天候のいい日に絶景を拝みに再度アタックできればと思う。
残り11座(本州3、北海道8)だが、あとどれくらいかかるだろうか・・・。




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Last updated  2020.08.22 21:29:15
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