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カテゴリ:山歩き。
とさかやま、って読むんだが、それよりも何よりも地図にルートガイドがない。山梨百名山なのに
地理院地図にも山と高原地図にもその名はあってもルートがない。唯一ヤマレコの登山記録にルートが残されているだけだ。 momoが岩稜帯で面白そうということで見つけたのだが、事前知識なく(情報を聞くだけ)「ええよ」ってことで行って見た。 西沢渓谷にある吊橋から鶏冠山を臨む 山梨県には同じ鶏冠山というのが山梨市と甲州市にある。アタックしたのは山梨市の山で、乾徳山の北方、甲武信ヶ岳の南方に位置する。近くには西沢渓谷という紅葉で有名なのか、名所がある。 知る人ぞ知るという「通」の山なのか、標識はあるがマイナーな山であることには違いない。 道の駅「みとみ」からスタート(渓谷入口付近にも無料駐車場はあるし、そちらの方が気兼ねなく駐車できるが…)。 道の駅「みとみ」のバックにあるのは、鶏冠山、ではありません。木賊山(とくさやま)かな。 甲武信ヶ岳の德ちゃん新道入口を横目に西沢渓谷を目指し、吊橋を越えると右手に笛吹川に出るルートがある。観光者はその河原で楽しんで終わりなのだが、目指す鶏冠山はここが出発地になる。 右手に小さな標識がある この川を渡らないと進めないので渡渉するが、結構渡るのに時間がかかった。当然橋はない。露出した石を飛んでも行けないことはなさそうだが、流れもそこそこあり躊躇した。momoはうまく石伝いに渡ったが、僕は滑りそうで、先行者も滑りますよと対岸から言ってきたので、結局靴を脱いで裸足で渡渉した。水は冷たいが、キンキンに冷たいというほどではなかった。 見た目はジャンプで行けそうなのだが、意外とてこずった。結局裸足で渡る。 ここから、テープと踏み跡を頼りに登っていく。ヤマレコのユーザーの軌跡も参考に進む。尾根をひたすら登る。急登といってもいいだろう。平たん路はなく、ただ登る。 写真では勾配がわかりにくいが徐々に斜度が増していく。 途中、虎ロープはあっても岩稜帯という感じはしなかった。しかし、高度を上げるにつれ、石が増えてくる。第一岩峰のコル(チンネノコル)というところで先行者がクライミングの装備をしていた。 とはいえ、まだそんな岩稜が周りにはないのでどうなのかなと思いながらも進むと、出ました。 第一岩峰。振り返ると富士山が頭を出していたが、僕らは頭を守るためにヘルメットを装着。クサリはあるが、慎重に登っていく。登りきると辺りの風景がよく見渡せた。 特に難易度は高くないクサリ場 続いて第二の岩稜クサリ場。クサリの末端が岩に挟まっているのか、妙な位置にある。とりあえず、手掛かりを探して少し登り、クサリを頼りに登りきる。 その後も短いクサリ場を登り、樹林帯を進むと第三岩峰が現れた。 真ん中に第二、その奥が第三岩峰と続く(写真ではわかりにくいな) 見上げたら岩の壁やん。「これ登るの?クサリないで」ってmomoに訊いたら、無しで登る人もいるよ、だって。う回路があるからそっちにするか聞かれたが、とりあえずどんな感じか見てみようということで、落ちたらアウトな場所から手がかりを見つけてよじ登る。結構ヤバい岩場だ。 まあ、右に行くのが安全確実ですけど 知らないというのは何でもできる。やっちゃえ、岩峰 ほぼ垂直な崖をクサリもなく、ロープもなく、装備もないのに登れるのか。引き返そうかと一瞬思ったが、ロープなしで登っている人もいるというので、岩の切れ目に手を入れて登っていく。登りだしたら引き返せないので、ひたすら上を見て登るしかない。momoは岩の切れ目に手が届かないということでう回路へ引き返した。 なんとかよじ登ったが、事前知識がないからできたのかどうかわからないが、下りは絶対にムリ(普通はしないだろうけど)。さらに言うともう1回しようとは思わない。フリーで登るには結構リスキーな岩場だ。 同じ場所に行けるのであれば安全を考えてう回路でも全く問題ないはず。乾徳山の鳳岩、最後のクサリ場のクサリがないような感じ?と言ったらいいのかわからないが、これまでに体験したことのない岩場だった。マイナーな山しては、いや、だからこそあるようなスーパーハード(と思える)な岩場だった。 下山時に撮影。ロープで登っているのか下っているのか、わからないがこんな感じ 第三岩峰を登り切ってこの先進むと鶏冠山の標識のある見晴らしのいい場所に出る。しかし、ここは頂上ではない。頂上って書いているけど違う。momoもう回路から合流して、先の本当の頂上を目指すことにした。ここから先は石楠花の枝葉が生い茂り、歩いにくい。ただ踏み跡はしっかりしているのが幸いだった。 本当の鶏冠山頂上に出ると目の前には甲武信ヶ岳、木賊山(とくさやま)がよく見える。 見た目頂上だが、違うんですよ。ニセ頂上 石楠花の枝葉で進みにくい。ヘルメットは被ったままで正解だ。 本当の頂上からは甲武信ヶ岳(左手)がよく見える。右手は木賊山 少し休憩して下山を開始。もちろん第三岩峰はう回路を進む。第三岩峰の麓に出るとロープで登っている人がいた。まあ、装備と技術があればそうするのが妥当なんだろうな。 後は急登(急斜面の尾根)を下るのみなのだが、落ち葉が多く、滑りやすい。下ばかり見るから頭が枝にあたるため、結局西沢渓谷に出るまでヘルメットは被ったままだった。 最後の渡渉は、露出した岩をジャンプしてクリア。ようやく緊張感から解き放たれた感じがした。 頂上から道の駅まで3時間。人は少ないので良かったが、疲れる山だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.11.18 19:46:11
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