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東奔並走。

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2023.08.18
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カテゴリ:山歩き。
2011年8月から始めた夫婦で百名山踏破の旅。12年の時間をかけてようやく完登した。
振り返ってみれば、あっという間、ではなく、結構時間がかかったなという印象だ。前の日記にも書いたように早い、遅いは関係ないのだが、早く終わらせて縛りのない山旅をしたいという思いがここ数年は強くなっていたのは否めない。とはいえ「やっつけ」で登ることはしなかったことだけは言える。

以下簡単な振り返り。
<良かった点>
百名山は、深田久弥という作家個人が設定したものだから、と否定的な見解を持つ人がいる。捉え方は個人の考え方なので色々とあるのは当然だ。ただ、登山をしていて、地元以外でどこか登ろうと思った時の一つの指針としてみれば捉え方も変わってくる。僕らにとって、百名山として選定されたその山を登る計画を立てるときに周りにどんな山があるのか、このルートはどうだろう、こういう山もあるんだなと色々と気づきを与えてくれるきっかけとなった。
おかげで低山〜高山まで様々な山に興味を持てたし、百名山以外の山々にも行くようになったことを考えると僕はむしろ肯定的に受け止めている。

<反省点>
山行スタイルは、厳冬期で高度なスキルを要求されるような時期を外す、といった以外は季節を問わず、時間があれば登りに行ったが、結構無茶な行き方をした事もあり、それは反省点となった。
例えば、2015年に頂上付近が大荒れの八甲田山(出発時点から雨模様、近場であれば止めている)、谷川岳のトマの耳までは天候は良かったが、その先吹雪いて視界不良になりつつあるのに強引に行った谷川岳(オキの耳)。いずれも「ここまで来たのだから」という考えがあったから、強引な山行となってしまった。事故が起こらなかったから良かったものの、あってからでは遅いのでこの2座は反省の山行となっている。
しかも登頂しても何も見えず、行っただけで何の感動もなかった。

写真ではわからないが、横殴りの雨。当然山頂には誰もいない(八甲田山)
雨がたたきつけて視界が悪い(八甲田山)
オキの耳。途中まで晴れていても山の天気は急変するので引き返さないといけなかった
ホワイトアウトに近い状態だったし

もちろん天気はできるだけ晴れ、あるいは曇り、と雨のない日を選んでいく計画を立てるが、長期ロードになると出発前の予報通りになることはない。天候の変化が分かった場合にgo/no goで迷うのは当然だが、2015年以降は折角行くんだったら晴れてる方がいいよね、と考え方を変えて日程変更や撤退するようにもなった(特に北海道は4年がかりで5回ほど行くなど効率が悪い(コスパも悪い)移動にもなったけど)。しかし、変更することでいい天気に恵まれ、いい眺望を堪能できたなど、“災い転じて福となす”ことにもつながった。

<移動と費用>
山は自宅エリアに近い場所ばかりではなく、遠征が伴う(ことがほとんど)。遠隔地は当然宿泊が必要なため、土日の休みだけではなく長期休暇がないとなかなか厳しくなってくる。必然的にGW、夏のお盆前後、冬の年末年始あたりになってしまう(北海道は早くてGW、ほぼ8月の期間限定)。
時期の限定は仕方がないが、移動に伴う交通費(北海道であれば飛行機&レンタカー、自走でも燃料代や有料道路代)や宿泊費といった金銭的な問題は時間をかけると大きくなっていく。なので、少しでも費用を抑えるため、宿泊は車中泊、ビジネスホテル泊、小屋泊、テント泊などその場、行程に応じて選択した。また、食事も可能な限り自炊をするようにした(ホテルは休息日や登頂後など限定的に使ったが)。

旅費交通費以外でかかる費用といえば装備のアップデート。登山を始めた時点と同じ装備でずっと使い続けられればいいのだが、そういうわけにもいかず、季節に応じてウェア、靴の買い増し、劣化による買い替え、山行によって容量の違うザックを揃える、といったことも余儀なくされる。登山そのものに費用がかかることはほぼない(一部登頂するのに支払う場合はある)が、登山以外での費用が結構かかった(誰もがそうだろうけど)。特に冬仕様は大きい。

ということで、百名山踏破(に限らず、日本の山々を登る)には「時間」「お金」「天気」の三条件を意識しないといけなかったが、なかなかその三つがいい条件で揃うのは稀だ。
それでも一つ一つの山を登ることで、一つ一つの違った喜びを得られたことからも、やめずに続けられたし、今後もやめられないんだろうな。

今後200、300名山は意識的に追いかけることはしないつもりだ。
山頂からの景色が良い、花が綺麗、変化に富んだコースがあるなど「楽しみ」を見つけながら山と向き合って登っていこうと思う。


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Last updated  2023.08.18 09:00:08
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