sweet cake

先日聞いたある男性の話が、なんとなく心にひっかかっていました。

仕事で自分の下す判断、家庭で一家の主として下す決断

いろいろな責任のかかってくる毎日に、ものすごく　「孤独」　を感じる時がある

職場でも家庭でも、男女の差って昔ほどなくなってきているし

立場が変われば、上のことは女性でも当てはまることですが

手に職を持っている職種の人って、例えば資格が必要な職業ならなおさら

その職業に対する責任も大きいだろうし

家庭でも、大きなものの購入とか子どものこととか、決断したあとの責任もあるとは思います

助けを求められないと言ったら大袈裟かもしれないけど

自分が間違ったら大失敗になる、自分が養っていかなければならない

という重圧に結局、人の手を借りることのできない決断を迫られ、

それが　「孤独」　にさせているのかと、私なりに解釈しました

職場でも家庭でも、助け合えることって大事だと思うし

助け合うことで一人にかかる責任の負担が少しでも減るなら

私はそうしていきたいと思います

この人の話とは違うけど、私は私でやはり　「孤独」　があります

自分の　「孤独」　という存在に気付いたのは、この人の話からなのですが。

自分の人生に対する　「決断するのは自分」　っていうことからくる　「孤独感」　は

この人と似ていると思いますが、今、それよりも職場での　「孤独」　が強いかも。

私の立場って、人数の少ない自分の部署では私が一応イチバン上。

事務的なこと全般の判断や報告の仕方、あらゆる手順など、 

プラス財務や給与など、上とお金の面でやり取りする時も私が主になる。

前の先輩がやっていた仕事をそのまま受け継いだだけなのだけど

先輩がいたときは、先輩が辞めることがあれば私も一緒に辞めてしまいたいくらい

これらの仕事は自分にはゼッタイに無理だと思っていた。

でも、実際はできないことはないし、もちろん他のスタッフに助けられながらだけれど

毎日こなしている。

毎日、毎日、こなす仕事。

全く関係のない事でない限り、院内の大体の情報は私の元へ入り

他のスタッフが知りえない事も、師長さんと私は大抵知ることができているし 

自分の仕事を坦々とこなしていくのも、わりとスキな方だし

いつも自分の周りに集まるものの中心にいるような感覚。

なのに・・・孤独を感じてしまう

先輩が辞めてからも、少しずつ状況は変化しているし

自分は先輩のしていた仕事よりもさらに複雑な仕事もできていると思う

先輩が辞める前に心配していた自分がウソのように、仕事は回っている

同じ仕事でも、その人の個性でいろんな色がでてくるだろうけれど

私が辞めるときが来ても、私が抱えたたくさんの仕事は

きっと他の誰かが、私が引き継いだのと同じ様に

その人の色で何とか回せてゆくものなんだろう。

私じゃなくてもできる仕事。

仕事で決断を下す立場。　

みんなから　「これは？」　「こうしようと思うけどどうかな？」　というようなことに

応えることで得ている　[頼られている満足感]　みたいなもの。

「私」　という自分がどこかへ行っちゃったような

今の仕事がない私だったら、自分に何の価値も見出せないのかな・・とか。

先輩が辞めることをキッカケに、すごく転機があったように思える

今もずっと悩んでいる、机を並べた　”彼女”　の問題

初めて　「教える」　ということや上にたつことの難しさに直面したこと
（私は「指導すること」は自分の性に合わないと、つくづく痛感した）

私は変わってしまったのかな・・・