「お父さんが・・・もう・・・だめだって・・・」と号泣しながら母から電話がありました。
ちょうど3連休前の金曜日、九州への飛行機の便はいっぱいでしたが、突然キャンセルがでて、なんとか東京から父のもとへ駆けつけることができました。
飛行機の中で、父との思い出がぐるぐると頭の中をかけめぐり、
「お父さん、ありがとう。」
「お父さん、ありがとう。」
「お父さん、本当にありがとう。」
父に最後に伝えたかった言葉を、ずっと心の中で繰り返していました。
飛行機の中で、父に最後の手紙を書きました。
周りの目も気にせず、泣きながら。
母から報告を受けてから9時間後、やっと病室に到着しました。
もう、手を握りかえすことも、受け答えもできなかったけど、
「お父さん、ありがとう。本当にありがとうね。70年間、お疲れさまでした。」と耳元で繰り返すと、
父の目から涙がこぼれました。
そして、母と子供たちに見守られながら、やすらかな寝顔で、永眠しました。
スポーツマンで、やさしくて、おもしろくて、愛情たっぷりの父。
父の姿は、私の心の中で永遠に生き続けます。
「おとうさん。ありがとう。」
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