カテゴリ:社会
スーパーと言っても、食品スーパーではなく、衣料品とかも扱っている総合スーパーである。店舗は2階建てだが、敷地は広い。
そのスーパーはいちど経営破綻したのをどこぞやらかの支援を受けて経営再建中だった。 だいぶ前の話である。 私は衣料品を結構な量まとめ買いしてレジに行った。そのレジは四角なカウンターで向うとこちらとにレジが1台ずつある。パートらしい女性とバイトらしい若い男の二人がいた。客はいない。 私が商品を出すと、女性がレジを打ち、会計した。 その間に次の客が私のうしろに並んだ。 会計済の品物は横に立つバイト君に送られて、私はバイト君の前に移動した。女性は私の次の客の会計を始めた。 ここまでは何の問題もない。 3番目の客が反対側のレジのまえに来た。レジの女性はその客とアイコンタクトを取り、2番目の客の会計を続けた。バイト君は私の品物を折りたたんでいる。 と、そこに正社員の若い男が通りかかった。 いきなりその男はバイト君に「ほら、お客さまがお待ちだよ」と指示した。 バイト君は言われるままに私の包装を途中でやめて、向うの客へ移動した。 私は1番目であるのに、会計も済んでいるのに、品物も渡されずに放置される形になった。 レジを打っている女性は困った顔で正社員の若い男を横目で見た。 つまり、正社員の若い男の判断ミス、指示ミスである。 彼も状況を正しく把握していればあんな指示は出さなかっただろう。 しかし彼はミスには気づいていない。 それどころか正しい指示を出したと得意顔でもあった。 おそらくあとになってパート・バイトから言われてミスに気づくというようなこともないだろう。そういうことが言える職場風土なら、また耳を傾ける正社員なら、あんなミスはそもそも発生しない。 私もなにも言わなかった。 言ってあげる義理もない。 なるほど経営破綻するような会社の正社員だなあと思っただけだ。 野村克也監督曰く、 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 敗戦には敗因が必ずあるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月10日 23時28分01秒
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