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オトキチ日記

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2007年06月22日
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カテゴリ:どけち
監督:黒澤明
出演者:沼崎勲、 中北千枝子、 菅井一郎、 有山緑
収録時間:108分
レンタル開始日:2004-04-09

Story
敗戦直後の風俗を背景に、恋人たちのささやかな日常を描いた恋愛映画。わずか35円を握りしめてデートする恋人たちの日曜日を追う。主人公の昌子が、映画館の観客に向かって呼びかける、クライマックスが印象的。 (詳細はこちら
いま現在観る価値はといえば星5つ。当時の生活、風景、世情を見事に描いていて興味はつきない。浮浪児はオーラがでていた。
しかし当時の観客だったらと仮定してみると、疑問も多い。大衆のため云々は時代だから仕方ないとしても、貧しい恋人たちのためにと直訴されても、そんなに貧しい二人がなんで音楽会やら喫茶店やらでなけなしの金を散財するのか。二人で1200円の給料なのに、二人分で20円のコーヒーセットを飲もうという料簡がわからない。
そもそも外に出るから金がかかるのであって、男の下宿で一日中トランプでもしてシンネコしていればいいではないか。金はかからん。
つまり共感できない部分があるということで、分不相応な浪費をしておきながら貧しい私たちに同情してといわれても、できません、ということだ。

とまあ、文句を書いたのだが、当時の物価が興味深かった。

若い二人の給料が合わせて1200円。
とてつもなくボロい六畳のアパートの家賃が月600円。
饅頭 1コ5円。
コーヒー 1杯5円。
ミルクをたらすとミルクコーヒーで1杯10円。
つけあわせの菓子が1皿5円。
音楽会の入場料がA席25円。
B席10円。
15坪の文化住宅が10万円。
二人の今日の所持金は(たったの)35円。
浮浪児がおにぎり代(1コ)に払おうとしたお金が10円。

で、200倍で考えてみると

若い二人の給料が合わせて24万円。
とてつもなくボロい六畳のアパートの家賃が月12万円。
饅頭 1コ1000円。
コーヒー 1杯1000円。
ミルクをたらすとミルクコーヒーで1杯2000円。
つけあわせの菓子が1皿1000円。
音楽会の入場料がA席5000円。
B席2000円。
15坪の文化住宅が2000万円。
二人の今日の所持金は(たったの)7000円。
浮浪児がおにぎり代(1コ)に払おうとしたお金が2000円。

二人分の給料が24万は安いが「貧しい」という設定だからいいとしても、
そうなると、ミルクコーヒーの1杯2000円、饅頭 1コ1000円は高いわね。
饅頭はいまでも1コ10円で売っているところがあるくらいで、それは極端
としてもせいぜい100円くらいのもの。
音楽会の入場料はいいとしても、おにぎり代も論外。
アパートはいまなら1万円でも住まないようなところだが、都内ということ
で60000円なら許容範囲か。

それで100倍にしてみると、

若い二人の給料が合わせて12万円。
とてつもなくボロい六畳のアパートの家賃が月6万円。
饅頭 1コ500円。
コーヒー 1杯500円。
ミルクをたらすとミルクコーヒーで1杯1000円。
つけあわせの菓子が1皿500円。
音楽会の入場料がA席2500円。
B席1000円。
15坪の文化住宅が1000万円。
二人の今日の所持金は(たったの)3500円。
浮浪児がおにぎり代(1コ)に払おうとしたお金が1000円。

こうなると、饅頭とミルクコーヒーが高すぎるが、ほかはバランスはとれてきて、
ただし、給料は絶望的に安い。
なるほどこれなら貧しい恋人たちというのもわかる気がする。
が、だからこそ、贅沢するなと言いたいのだ。





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最終更新日  2007年06月22日 11時15分37秒
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