手袋の理由
手袋なんかはめて、プロの車屋なのに、やわですね。と思われるかもしれません。熱いものでも平気な強い手で作業するのは格好が良いでしょう。憧れます。使う使わないは個人の好みもありますが、効率を考えて使っています。鍛えられてない事もありますが。水をさわる仕事をしていると皮膚がふやけます。ふやけるとケガをしやすくなります。いちいちケガで仕事をとめるとロス時間が多くなります。それが嫌なのです。また知らずのうちに手を切ってしまい、大切な車に血液をつけてしまう事があります。それも防止したいのです。そして若い連中が仕事をいやがるわけ。油脂類が皮膚に付くと取れないということ。普通にはとれません。手袋をすれば軽減されます。爪の間に入った汚れが仕事のできるものの勲章です。でも汚い手をみて、正直どのように思うか。車を預けたお客様にとって、汚い手でハンドルさわるなと思うのが当然でしょう。手袋をしていると、はずすだけで良いので、手を洗う経費と時間も節約できます。また、お嬢様にとって、あの黒ずみは、ばっちい(汚い)もの以外のなにものでもありません。若い整備士がデートの前に、三十分以上もかけて手を洗ったり、木工ボンドでパックして汚れをはいだりするのも、そのためです。余談ですが、以前にみんなで中華料理食べに行って、から揚げを手でつまんでたら、来た時より手がきれいになったとか言って笑いをとったら、ある女の子はそれ以降、口もきいてくれなくなりました。また、ある女の子は、体に悪いからちゃんと手を洗わないとダメと言いつつ、保険金の受け取りはしてあげるから心配ないよと言ってくれました。普通に石鹸で洗っても染み込んだ汚れは取れないです。みんな優しい(こわい)です。でも嫌いな相手に対しては効果的です。