+シホのこと+ その10
その1、その2、その3、その4、その5、その6、その7、その8、その9の続きです。電話を切った後、ケースケに、すぐ、ケ:誰?って聞かれて、さっきシホの手紙を読んで顔色悪くなった私を見て心配してくれてたケースケに説明もしないまま、シホと電話してたことに気づいた。そして、ケースケに、あらまし説明した。(ここまでに書いてきたようなことだから結構時間をかけて。)もちろん、親友のこんな大切なこと、誰彼構わず話すわけじゃなく、ケースケだったから。ケースケは、時折目を覚ますちーこを腕の中であやしてくれながら、時々質問しながら、最後まで聞いてくれた。そして、ひろ。が今の電話の内容まで話し終えると一言目に、ケ:なあ、サぁ、俺、シホさんたちと話すとき、一緒にいていいだろ?・・・心配だから。って。シホに会ったこともないし、何度も言うようだけど、まだ、恋人でもなんでもなかったケースケ。ちょっと、不安げに、自信なさげにそんなこと。多分、ヒロトを亡くして1年が過ぎても、ちーこって子供が生まれて少しは強くなったといっても、まだ、毎晩、ケースケの添い寝に頼りきっていて、しばしば、その腕の中で、ヒロトの不在感にめそめそ泣いているひろ。が、シホの話(多分それほど明るくないはずの)を聞いて、また不安定になるのが心配だったんだと思う。私は笑って、ひ:もちろん、一緒にいて?1人じゃ、シホの話を聞くことはできても、自分のコトは、とても、話せない。それに、私が、ケースケが一緒にいること望んでるって分かったら、シホも何も言わないと思う。そういうと、ケースケは、ケ:了解。って、ほっとしたように笑ってから、ケ:あ、でも、今夜はムリっぽいのかな。もう、1時間たったぞ。と時計を見ていう。確かに1時間が過ぎていた。握りっぱなしだったケータイには、メールも着信もない。ひ:ほんとだ~。。残念。。ケ:ま、もう遅いし。とりあえず、今日は寝るか。ひ:だね。。ってお布団行って、ちーこをしっかりと寝させてから、添い寝してくれてるケースケと少し話した。さっき、シホとの電話の明るい余韻で、ひ:てかさ~、ケースケと何もないってこと説明するのが一番難しいかもね~。って、じゃれて言ったら、ケースケも、明るい声で、ケ:じゃあ、何もなく、なくなろうか?って。じゃれてきた。ひ:・・・そうきたか。笑ケ:っていっても、ま、通用しないか。笑。てかさ、まあ、全部ほんとのこと言えばいいだろ?サぁから聞いたシホさんのイメージなら全部受け止めてくれるだろう。ひ:かなぁ・・ケ:絶対大丈夫だって。・・・俺にしたら、すげーライバル登場な感じだけど。ひ:へ?ケ:シホさんに吐き出して頼れるようになったら、俺、マヂでいらないとかいわれそーひ:ありうるかも。笑ケ:・・・ひ:じょーだんだよ?ケ:会わせたくなくなってきたな。ひ:話をややこしくしないで~。笑。てか、ケースケのいうように、ほんとのこと言うしかないよね。・・・でも、、ケ:ん?ひ:もしも、、シホが・・・赤ちゃんあきらめたんなら、、ちーこはいきなり会わせないほうがいいかなぁ。。ケ:いや~~~、喜んでくれるんじゃね?てか、隠す方が変だし、隠しようもないだろ?ひ:・・・かなぁ。そんな話、いろいろしている間に、うとうとと寝ちゃったひろ。とケースケでした。そして、次にひろ。のケータイが鳴ったのは、爆睡中の、翌朝、でした。