カテゴリ:古事記
髭を切られ、爪も切られ、高天原を追放された スサノオ 彼は いったいどうしているのでしょう。 スサノオは 野良猫のようにお腹を空かせて歩いていました。 「腹へったなぁ さっきの飯 食っとけばよかったな。 いやいや、あれは食いたくない。食わなくて良かったんだ。 でも、腹へったなぁ・・・」 (さっきの飯?) 実はスサノオは 少し前に オオゲツヒメの所に立ち寄りました。 そこで食事を勧められたのですが お腹がすいたスサノオは待ち切れず 料理場を覗いてしまいました。 調理場ではオオゲツヒメが 口から食材を出し 鼻汁で味を付けていました。 それを見た スサノオは 「そんなものを俺にくわせるつもりかー。」 と言って暴れて、食べずに飛び出して来たのでした。 川沿いを歩いていると 箸が流れてきました。 「きっと人が居るはずだ」 スサノオは川上に行くと夫婦と可愛い娘が泣いていました。 「なんで泣いているんだ?」 スサノオが聞くと 「私には8人の娘がいましたが 一人づつ ヤマタノオロチと言う化け物に食われてしまいました。 このクシナダヒメも きっと今夜ヤマタノオロチに食われてしまいます。オヨヨヨヨ~。」 「こんな可愛い子が もったいない。 化け物に食われるのなら俺の嫁にならないか。」 「ちょっと、ちょっと、名前も知らない男の嫁にはやれませんよ。 ダメ!ダメ、ダメ。」 「おっと失礼。僕の名はスサノオ。アマテラスの弟だ。」 「まあ、それは失礼しました。 アマテラス様の弟様なら どうぞ娘を・・・と言いたいところですが、 ヤマタノオロチを退治していただかないと娘は嫁にやれません。」 「いいよ。まかせて。で、ヤマタノオロチって どんな奴?」 頭が八つで眼は赤く光、体はひとつ、腹も赤く、背中には苔が付いている、 でかい化け物です。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 作戦考えるから、何か食べさせて。」
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