出雲の国を良い国にしようと 奮闘していた オオクニヌシ(大国主命)
今回から 改名しました。
昔の名をオオナムチ、
義父に呼ばれた名前が 葦原色許男 (略して色男)
ある日 海を小さな船でこちらに向かってくる者がいました。
近くで見ると なんと小さな男でした。
乗っていた舟は ガガいもを割った舟で
着物は 蛾の羽で出来ていました。
「小さいなー。名は何と言う?」
「ムッ・・・・・・・・」
「聞こえないのか?」
「誰か、この者の名前を知らんか?」
みんなに聞いても分かりません。
蛙が出てきて 「かかしが知っているそうです。」 と言うので
かかしに聞きました。かかしは
「天の神様の子で スクナヒコと言います。天の神様は
あまりに小さいので 指の間からこぼれてしまった わが子だと
言っていました。」
「なんと!天の神様の子とは、ぜひ、この地を治めるのを
手伝ってもらいたい。」
「いいよ。」
二人は国を良くしようと 頑張りました。
しかし、スクナヒコは 粟の穂に乗っている時、風にはじかれて
常世の国へいってしまいました。
小さいから・・・かわいそう・・・
親友と言える 間柄になっていた オオクニヌシは 悲しみ 嘆いて
「もう、一人では 国を作れない!」と 落ち込んでしまいました。
「おい!しっかりしろよ!」
と強い光の主がやって来ました。
「私が国を良くしてあげるから、三輪山に私を祀ってくれ。」
「承知しました。国が出来上がるなら、三輪山に祀りましょう。」
なんとか、出雲は出来上がりました。
良かったですね。
つづく
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三輪山に祀られた神は 大物主と言います。
太陽信仰の神だそうです。光の主ですからね。