テーマ:日本の歴史(53)
カテゴリ:古事記
23代顕宗(ケンソウ)天皇の お話です。 かつて、牛飼い馬飼いをして 生き延びていた 幼い皇子たちも りっぱな 青年になりました。 ある日 オケ皇子(顕宗天皇)は 歌会に出かけました。 若い男女が 歌を披露する場です。 皇子には 嫁にと思う 好きな娘がいました。 名前を オウオ姫と言います。 生意気な豪族の シビが皇子への当てつけに オウオ姫の手を取りながら 歌いました。 シビ 「おかしいな、宮殿は かたむいているぞ」 それを受け オケ皇子は 皇子 「傾いているのは 大工がへたなんだ」 と返します。 と、またシビが シビ 「どんな王でも われらの垣根の中へは 入れない」 と詠みました。 皇子は 歌を返しました。 皇子 「荒い 荒い 潮の中 シビ(鮪)は泳ぐ シビにはシビの妻が添う。」 (シビとは マグロのことなんです。) シビ 「宮殿の垣根は ぼろぼろだ われが 切って 焼いてやる」 皇子 「シビは マグロだ 鮪を突く 海人には かなうまい」 こんなやり取りが 朝まで 続きました。 疲れますね。 確かに この頃の 天皇家は 衰退していました。 代わりに 平群と言う 豪族が幅を利かせていたようです。 それにしても 天皇家に 言いたい放題 やりたい放題 に 二人の皇子は 相談し 平群を 討つことに決めました。 平群を討って 天皇を即位しようと しましたが、 この皇子たち またも 譲り合い なかなか 即位しません。 そこで 兄が 弟に 「シジムでの宴の時 そなたが 歌の中で オシハ王の皇子と 名乗らなかったら ここに二人はいない。 だから弟よ 先に即位してくれ。」 と言いました。 そこで 弟 オケ皇子が 顕宗天皇に即位しました。 つづく 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 兄は 弟の後 24代仁賢天皇となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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