テーマ:フィギュアスケート(3634)
カテゴリ:雑記
ロシア杯の村主選手は残念でした。もともと高スコアの演技構成でないため、直前に演技したフラット、コストナー両選手の高いスコアが出た時点で2位以内は無理だったのかもしれません。非現実的には村主のファイナル行きの可能性がのこってはいます。 ファイナル行きはすでにヨナ、ロシェット、コストナーが決めていて残り3席です。 グランプリシリーズの試合を終えて最終戦NHK杯の結果待ちなのが、優先順に安藤、村主、フラット。NHK杯で誰もファイナルにいけなければこの3人がファイナル行きです。 NHK杯に出場しファイナル行きの可能性を持つ…つまりNHKの結果次第でこの3人の前に出るのが、中野、浅田、レピスト、ワグナーの4人です。 このうちまず中野と浅田は2位以内ならばファイナル決定。レピスト、ワグナーは1位でファイナル決定です。 中野と浅田は3位で、レピストは2位で安藤、村主とのスコア比較になります。 中野は166.77で安藤を、153.37で村主を上回り、 浅田は171.71で安藤を、158.31で村主を上回ります。170前後をコンスタントに出している中野・浅田なので、村主に届かない結果はちょっと考えにくいところです。 レピストは179.88で安藤を、166.58で村主を上回ります。レピストのパーソナルベストは昨シーズンヨーロッパ選手権の165.65、今シーズンは先の中国杯で159.42なので、安藤越えはありません。会心の出来の時に村主越えです。 レピストが2位かつ中野か浅田が3位だと、レピスト・3位選手・安藤・村主計4選手でのスコア比較になります。このとき1位がワグナー・中野・浅田の誰かならファイナル最後の2席を争うことになるのですが、レピストは何とか村主を上回ることができるかどうかのスコアしか出せない選手ですので、レピストが安藤に続く2席目に入るには3位選手(中野か浅田)は村主と並ぶスコアに落ちている必要があります。先の通り中野・浅田にとってそれはちょっと考えられない低スコアなので、レピストと村主が脱落ということにになります。1位がワグナー・中野・浅田以外の選手ならもう1席残っているので村主とレピストがスコアで最後の席を競うことになります。 4人ともここまでの順位にならなかった場合にのみ、中野と浅田は4位で、ワグナーは2位でフラットとのスコア比較になります。 現実的には、マオは170-190のスコアを出す選手、ユカリはコンスタントに170台、レピストは155-165、ワグナーは150台の選手ですので、浅田と中野のファイナル行きはまず間違いなく村主の脱落はほぼ確定、レピストとワグナーのファイナル行きは非常に難しく安藤のファイナル行きもほぼ確定です。今回170台が出せる鈴木明子選手も出場しますので、浅田、中野のどちらが3位になることはあるかもしれません。レピスト、ワグナーにはなお厳しい状況です。 今シーズンは今回のみのグランプリ出場でファイナルのチャンスはない鈴木選手は、順位でなくスコアが目標になります。今回のスコアで各選手のシーズンベスト(今シーズンのグランプリシリーズ・同ファイナル・世界選手権・欧州選手権・4大陸選手権のスコアのうちのベスト)ランキング24位以内に入れば来年のグランプリシリーズ1試合の招待が決まります。またスコアが高いほどもう一試合の招待もされやすくなります。去年の24位は149.42(?もう少し下かも)なので155が目標になるかと思われます。 さらに、来年初めの世界選手権で1位から6位までの選手のシーズンベストのうち、最も低い選手のものを上回れば来シーズンのグランプリシリーズ2試合シードの補欠に、また7位から12位のそれを上回るだけでも2試合招待の補欠になれます。去年の場合だとそれぞれ171.88、144.31です。 そもそもシーズンベストを記録しようにも、4大陸選手権や世界選手権に出場するは日本選手権で3位以内になるか、それらの選手を力量で上回るとして特例的に協会推薦されるかの必要があり、国内の層の厚さでは容易ではありません。今回のスコアがよければ日本選手権の結果にかかわらず来年も世界に出られます。 男子は女子ほどの層の厚さがないとはいえ、無良、織田両選手も同じことは言えます。 小塚選手がファイナル行きを決めている男子は、他にパトリック・チャン、ブライアン・ジュベール、ジェレミー・アボット選手がファイナル行きを決めていて残る席は2つです。 結果待ち、女子でいう安藤、村主の立場がベルネル。 NHKに出場しチャンスを持っているのがジョニー・ウィアー、ステファン・キャリエール、ヤニック・ポンセロ、ケヴィン・レイノルズ。 ポンセロとレイノルズは1位ならファイナル行き。 ウィアーとキャリエールは2位以内でファイナル行き、3位でもベルネルとのスコア比較になりますが、今期ベルネルのスコアがあまり出ていないのでまず上回りそう。 ここまででファイナル行きを決める選手が1人以下ならベルネルがファイナル行き。誰も出なかったら最後の席をウィアー、キャリエールは4位で、ポンセロ、レイノルズは2位で争うことができます。 女子の鈴木と同じように男子にも有力な表彰台候補の織田信成選手がいます。 男子は女子に比べて確率の低いジャンプでもプログラムに入れてくるので、決まれば上位しくじれば圏外といった演技になっているようです。順位がダイナミックに変動し面白いかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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