テーマ:フィギュアスケート(3634)
カテゴリ:雑記
実際の力量と比較すると、ヨーロッパのスケーターが高位にランクされること、国内2位から4位以下の選手はそれ以上の選手に比べてランキングが大きく落ちることになります。 後者については世界選手権(及びオリンピック)・欧州選手権・四大陸選手権の成績がわりと大きく反映されるためで、これらの大会には各国から最大3人までしか参加できないことによります。 前者については、先の3選手権(及びオリンピック)とグランプリシリーズのほかに、"Selected International Competition"とまとめられる国際大会の成績がランクに反映されるためです。ファインランディア、ゴールデンスピンザグレブ、カールシェーファー記念、ネペルメモリアルなどがこれに含まれます。過去の拙ブログでは「裏開催」などと呼んでいます。 具体的にはランキングするためのポイント計算の際、 "Selected International Competition"は年に10大会前後成立するようですがほぼすべてヨーロッパ開催です。場所的にヨーロッパの選手が非常に容易に参加できるのに対し、アジアや北米の選手は経済的時間的に大変な負担です。実際ヨーロッパ以外の参加選手はかなり少ないです。 もっともこれが不公平かと言うとそうともいえません。 現行の世界ランクはグランプリシリーズ招待の基準を決めるものであって、それ以上のものではありません。グランプリシリーズはもともと各独立したコンペティションをシリーズ化しただけのもので、シリーズに含まれないコンペティションも価値の低いものではないといえます。経済的な負担をしてコンペティションを開催し、フィギュアスケートの発展により貢献している地域が、グランプリシリーズでも有利になるということは興行として妥当であるともいえます。 "Selected International Competition"と認められるには、数カ国からの参加がありジャッジも数カ国から出されること、とルールがあるようです。アジアフィギュアスケーティングトロフィーという大会が前回は台湾で、今冬は香港で開催されますが、これが"Selected International Competition"になるよう努力しているところなのでしょうか。 ヨナが真央と並ぶ女王であるうちに韓国もぜひひと大会。中国杯に冠つけるより先にすることがあるだろ、サムソン(笑) 現在の世界ランクではマオ・ヨナをかわしてコストナーが1位です。力量評価としては信頼性がありません。現時点での女子世界ランクのポイントからこの"Selected International Competition"のポイントを除外してランキングしてみたら次のようになりました。ランクはジュニアと共有ですのでシニア大会に出ていない選手も並んでいます。
先の投稿のように世界選手権や四大陸選手権に出られない鈴木選手は、ここ2年裏開催で頑張ってポイントを稼いでいましたので、現行30位から派手に下がっています。鈴木選手を除けば、実際加工後ランクが世界ランクより下がるのはほとんどヨーロッパ選手です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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