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テーマ:ジーコ日本代表(421)
カテゴリ:サッカー
ジーコジャパンはアジア最終予選の最終試合に臨み、イランに対して2-1で勝利し、B組を1位通過した。来年の6月のドイツ本大会まで10ヶ月を切った今、消化試合とはいえアグレッシブにプレスをかけて試合を支配できたことは、一応の評価。オリンピック世代の台頭などチーム内競争が激しくなってきて選手層に厚みが少しずつ出てきたこともこれからの楽しみなところだろう。ただ、今のままで本大会の予選リーグを突破できるかといえば、まだまだ懐疑的にならざるを得ない。日韓大会はシード組に入っていたからブラジルやアルゼンチンなどの世界のトップと違う組に振り分けられたが、今回はトップエイトのどこかと必ず同じ組に入ることになるわけだし、FIFAラインキングがあてにならないことを考えると、よりいっそうの強化が必要なことは言うまでもないことだろう。
ディフェンス面からみると、制空権を中沢の個人的な身体能力に頼っている点を第一に改善しなければならないだろう。あと1年足らずで身長が伸びるわけではないから、クロスをあげさせない寄せや、不用意なファールをしてセットプレーを与えないなどの意識をもっと高めなければならない。攻撃面では、日本サッカー永遠の課題とされる決定力。こいつに預ければ何とかしてくれるというセンターフォワードが育つのは南アフリカ大会まで待つしかないのだから、精度を上げることはもちろん大事だが、どんなときでもシュートで終るという意識を高めて下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで行くしかない。中盤からのミドルを入れるつもりで打たずとも、こぼれたところを走りこむような得点シーンをもっと増やすべきだろう。入れるつもりのないミドルシュートは、力が抜けて枠に行くもんだ。 ジーコは、相手関係によってフォーメーションシステムを変えるだけの柔軟性を持っている。残された数少ない強化試合でいろいろなテーマを据えて選手の意識を高めていってくれると思う。攻撃面ではサイドからのクロスを多用したプレー、センターで核になる選手を置くポストプレー、ディフェンスの裏を取らせるスルー、ドリブルを使ってディフェンダーを引き付けるプレーなど、個性のある選手の組み合わせを試しながら相手に応じたメンバーを選んでいくと思う。個人技においては、トップエイトに劣る以上、多様な攻撃パターンを多く持ち合わせて組織で戦うしかない。 ディフェンス面では、中盤での玉際の意識を高め、取れないまでも相手に自由にプレーさせないようにまず体を寄せることができればいい。アジア予選では引き分けを狙う試合をしてこなかったから、これからの強化試合で強い相手に対してそうした戦術もためしておかなければならない。 あと10ヶ月。ドイツの地において予選リーグを突破し、大物を一つでも食って最低ベスト8までは行ってほしいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 18, 2005 11:59:44 AM
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