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テーマ:ジーコ日本代表(421)
カテゴリ:サッカー
現地へ行った多くのサポーターばかりでなく、遠くはなれた日本からも多くのサポーターがテレビを通しての大声援。その声も届かず、クロアチア戦はスコアレスドロー。ブラジル戦に2点差以上つけての勝利が決勝トーナメント進出の最低条件になってしまった。
暑くなった気候の中での消耗戦。どっちが勝ってもおかしくないゲームだった。あたり負けしてPKを与えたときは、思わずあーもうだめかと思ったが、川口のギャンブルセーブが大当たり。あそこから波に乗っていけそうな雰囲気だったが、決定機会を逃して勝ちを逃がしてしまった感。後半はどちらもワンパターンな攻めになって、跳ね返されたあとの2次攻撃につながる厚みがなく、10R戦ったボクサーの力の無いパンチの応酬のような試合になってしまった。負けたら終わりというプレッシャーを背負って、あの暑さの中で走り回れば後半の試合展開はしかたの無いところか。勝機があったのは、やはり前半だろう。決められるところで決めておけばこの試合は逃げ切れた。それはクロアチアにとっても言えることだが。 決定機に点をとる力、すなわち決定力が足りないといわれつづけてきてる日本のFW。見方のパスを受けて相手のディフェンスをかいくぐってネットを揺らすことの難しさをどう克服していくかが育成の課題であることは言うまでも無い。味方からどんな球が出てくるか、相手がどう防ぎに来るか、自分はその球をどこで受けて、自分の脚のどの部分でどう打てばキーパーのセーブを不発にできるかを瞬時に判断する能力をどうやって養うかと言うことである。 そのチームでもシュート練習はかなりやってるはずだが、同じシチュエーションでも違ったパターンでシュートを打つためのオプションを増やすような「頭」とか「感性」のトレーニングが足りないのかもしれない。ユースのチームの練習を見ていると、脚に球を当ててゴール枠に入れる基本練習はよくやっているが、瞬時にオプションの選択を判断する運動能力を高めるための練習が足りない。日本のストライカーには、球が自分に出てきそうなときに冷静に判断できる能力が不足している。いざというときにあわててしまうのか、シュートが不完全燃焼になってしまう。ユース指導者には、この判断力を高めるような科学的な指導を求めたい。ゴールへのにおいを嗅ぎ分けることのできる天才ストライカーの出現を漠然と待ち望むより先に、指導者の質を上げることのほうが現実的なような気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 19, 2006 12:37:33 PM
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