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テーマ:ジーコ日本代表(421)
カテゴリ:サッカー
ブラジルとの試合が終わってグランドには、倒れこんで起き上がれないヒデの姿があった。結局一勝もできずでジーコジャパンのワールドカップは終わった。
決勝トーナメントに進出できた日韓大会は、ホームアドバンテージで一次リーグの組み合わせでシードされ、いわゆるサッカー大国と当たることが無かったが故の突破。今回はブラジルの組に入った以上、オーストラリア戦、クロアチア戦のどちらかで勝ち点3を取ることが最低条件だった。アジアのチームがひとつも残れなかったことをみれば、アジア予選ですら通過するのに苦労した今の日本の実力では、当然の結果だったのかもしれない。黄金世代と言われた彼らも、日本の浅い歴史の中での話であって、世界の中ではただの石ころに過ぎなかった。 何よりも悔やまれるのは、力を出し切る前に終わってしまったことだ。「最大限の力を出し切っていればこういう結果になってなかった」とヒデは言う。クラマーが大会の始まる前に「ヒデと他のチームメートの温度差がどれほど埋まるかが日本の活躍の鍵だ」というようなことを言っていたが、最後までこの温度差は埋まらなかったようだ。戦闘モードに入りきれないメンタル面の弱さが、コンディション作りにも試合運びにも出てしまった。 ワールドカップは戦争だという。相手をねじ伏せる力、惑わすずるさ、のんでかかる強い気持ちがないと生き残れない。技術の向上はもとより、このメンタル面の強化がなにより必要なんだろう。ヒデの強い気持ちだけが孤高に浮いてしまっていては力が出し切れるわけがなかったということか…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 24, 2006 11:30:48 AM
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