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カテゴリ:ものぐさな日々
日曜日は午後になって、咲き誇った桜に説教でもするつもりなのか、春の雨がくどくどと降った。中目黒界隈の目黒川の桜は、桜祭りの1週間前に満開となってしまい、祭りの役員達のため息が聞こえてきそうだが、とても今度の週末まで持つことはなさそうだ。
川沿いの人の出は多く、傘の花がたくさん咲いて歩くのもままならない中を縫うように渋谷に出た。Rodrigo y Gabriela のライブを見るためだ。メキシコ出身のアコースティックギターデュオで、ベースもドラムもボーカルも無い二人だけの編成。半年ぐらい前タワーレコードのお勧めコーナーで偶然試聴してから嵌ってしまったのだが、あたしにとっては待望のライブだ。ガキっぽいにいちゃんから年配のオバちゃん、はたまた奇声を上げる子供までごった煮状態のスタンディング会場で、ステージの下手の一角にどうにかステージを見渡せる場所を確保できた。 Rodrigoくんのメタル仕込みのギターテクもさることながら、かわいいGabrielaちゃんのか細い腕がうなるパーカッシブなリズムギターはとにかく最高。ブリッジ付近を叩いて出す、活火山の火口から聞こえてくる大地の叫びのようなバストーンに、弦を爪で引っかきながらボディーを叩くミディアムトーンの高速連射が絡まって、ガットギターにこれほどまでの役割を与えたパフォーマーは見たことが無い。 インディーズ時代の曲も含めて1時間半ぐらいびっしりと、ちょっと練習不足かなぁと思った曲もあったが、総じてゴキゲンな演奏だった。メタル出身だけあって、演奏の終わりのたびに人指し指と小指を立てて客をあおる姿はまさにメタルバンドのGigって感じで、ぎゅうぎゅうのスタンディングの悪環境で飛び跳ねながらライブを楽しむだけの体力を失っているあたしには辛い面もあったが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 31, 2008 11:51:40 AM
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