宮杯は小嶋のパワー
仕事を早く終えたので、宮杯の決勝を反省しながら歌舞伎町のすし屋で一杯。出てきた活とり貝を一口食べたとたん、競輪のことなど忘れ去っていた。---[昨日の戒め]---●×宮杯決勝。小嶋-山田-岡部-友和-山崎-登志信-北津留-荒井-合志。登志信が再三車体をゆすって北津留の上昇を牽制。赤板過ぎて北津留が上がろうとすると友和も合わせて上がる。登志信は膨らんで北津留を出させない。友和が打鐘で先行体制に。打鐘2Cで車を立て直しに掛かった北津留が登志信にハウスして落車。山田が巻き添えになる。小嶋が4番手となって友和が最終H先行で通過。小嶋は山崎が番手から出る前にバックから一気に捲くり出て押し切り優勝。2着に小嶋に合わせきれなかった山崎。3着は一旦小嶋の番手に嵌りかけたどかした岡部。北津留への対抗意識なのか、岡部へのラインの大切さを思い知らせるためのあてつけなのか、友和が先行した。それも登志信が一度も北津留を前に出させないというサポートプレーまでおまけについていて、これは山崎のレースだった。結果的に、北日本が束でかかってきても粉砕できる小嶋のパワーが勝った。山崎は小嶋に合わせて出るべきところを踏み遅れた。4.00のギアが重かったのか、逃げた友和への気配りの躊躇なのかはともかく、山崎が勝つことで初めて評価される友和も登志信のプレーを台無しにしてしまった。荒井は北津留に頼っていたようだ。いなくなられて一瞬頭が空っぽになったのだろうか、小嶋の番手が舞い込むチャンスをやすやすと岡部に横取りされた。どうも荒井は戦法を決めてかかるところがある。いってみれば臨機応変な対応力というか応用力がない。描いていた展開が狂うともろすぎる。北津留は経験不足が出た形となったが、九州のエースとして成長するために、この失敗を生かして欲しい。小嶋の強さはここにあらためて書くまでもないが、どこからでも届くという自信が車の推進力になっている。今年はまだまだやりそうだ。10Rは、かつての武田殺しの稲垣が捲くって、稲垣-前拓-志智で24,410。こいつは美味しかった。でもその分荒井につぎ込んでしまっては…。