給湯器の構造
三日ほど前に給湯器の調子が悪くなったので、今日は修理に来てもらいました。給湯器の中はものすごいメカで、乗用車のボンネットの中のようでした。下の写真は、電気関係の実装物を外したところです。右側に給湯用のボイラーがあり、左側に浴槽の追い焚きと床暖房用のボイラーがあります。給湯用ボイラーの裏にあるのが追い焚き用の循環ポンプで、その左にあるのが床暖房用の循環ポンプです。制御基板は、しっかりと防水コーティングしてありました。左は電源基板です。配管の内容も教えてもらいました。あと、聞いた話をいくつかメモしておきます。(1)蛇口で使うお湯の作り方 ボイラーで少々高め(60~80度ぐらい)のお湯を作り、水と混ぜて希望の温度にする。(例えば、40度のお湯が欲しいときは、ボイラーで60度程度のお湯を作り、水と混ぜて40度にしてから蛇口に出す) だからこの給湯器のような瞬間湯沸かし器タイプの給湯器は、温度の低いお湯を作るのは苦手だそうです。逆に貯湯タイプの給湯器は大丈夫だそうです。(2)蛇口をどれぐらいひねればお湯が出るのか? 3~4リットル/分の量が必要で、それ以下だとボイラーが点火しない。 流入する水が少ないとボイラーが過熱してしまうからだそうです。(3)浴槽の自動湯張りのとき 蛇口のときのように、ボイラーで温度を高くしておいて設定温度になるように水を混ぜ、浴槽に向かうパイプに送出する。 設定した水位になったら、お湯を加えるのを止め、設定温度まで追い焚きする。 (浴槽が大きかったりすると、湯張りしている間にお湯がさめてしまうからだそうです。)(4)浴槽へつながるパイプの数は? 2本だけ。(自動湯張りの1本と追い焚きの2本の合計3本かと思っていたけど2本が正解)(5)床暖房用のお湯は循環して使うので追加の水は不要。(6)自動湯張りより追い焚きの方がなぜ時間がかかるのか? 追い焚きでは、人が湯船に入っている可能性があるので、やけどしないようにお湯の温度を下げている(能力を下げている)から。(7)浴槽が空からの自動湯張りと追い焚きではどちらが安くつくのか? 自動湯張りの方が安くつく。ただし、追い焚きの方は水道代が不要。(結局、どちらがお得なのかな?^^;)(8)リモコンを特殊なモードにすると、給湯器に入る水の温度、ボイラーの温度、送出するお湯の温度、流入水量などが表示できる。(9)湯張りしている最中の給湯時の優先順位 給湯が始まると、湯張りを中断して給湯を優先する。給湯が終わると湯張りを再開する。他にもいろいろと聞いたんですが、結構(というかかなり)面白かったですよ。^^