カテゴリ:本
タイトルが気になって購入。大道珠貴「しょっぱいドライブ」 過去の芥川賞受賞作品です。 内容は、港町で生活する34歳のミホが、へなちょこ老人九十九さんと同棲するまでの顛末を哀しくもユーモラスに描く、しょっぱい愛の物語。だそうです。 私が勝手に想像していた笑いとか明るさはありませんでしたが、これはこれで結構おもしろかったです。「しょっぱい」の意味がなんとなく分かる気がする。 確かにしょっぱい。苦いわけではない。嫌いなわけではない。だけど、好きって訳でもない。 くされ縁のような、成り行き任せのような、そんな2人。 実穂の心情の動きがおもしろい。切ないような可笑しいような悲しいような。 どうでもいい程度の小さな心の葛藤や動きが上手く表現されてると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 20, 2006 11:31:38 AM
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