カテゴリ:ただの戯言
USBの中のデータを見ていたら、11年前に嫁が書いた未完の小説が出てきた。
本人は書いたこと忘れてたようで、「あんたが書いたの?気持ち悪い」と言われた。 残念ながら自分が書いたんだろ こんな感じ・・・↓ 駕籠の中の鳥たち・・カナリヤ・・ <1> 何時から僕は、この世界に居るのだろう・・・。 「如何したんだよ?最近の君は、元気がないよ」 蒼い綺麗な羽とリリーの美しい奏でる唄声が風とともに囁いた。 「・・君も感じないかい?」 ――僕が言わなくても、君は解かっているのだろうね―― <2> 僕たちは、蒼い綺麗な羽に小さな身体で、羽があるのに自由に飛んだことがない。そんなありふれた鳥である。種類はカナリヤのようだ。もちろん我々にはそんなことはどうでもいいことで、関心もない。 ヨーロッパ製のアンティークな籠(とても高価で珍しく貴重な鳥籠らしいが)もちろんそんな風には思っていない。むしろ我々にとっては牢獄であり、死ぬまでこの場所で生きている意味を探し出すことはできないことを我々は封印している。そう時間とともに流れに乗って無意識に生きているのだから・・これも本能なのか・・・ <3> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/08/03 11:36:48 PM
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