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テストのあとなんかに保護者面談をするんだけど、最近は極力講師の人にも入ってもらったり、任せてみたりもしている。
自分の負担を減らすとかってのはそんなに意図としてはなくって(面談は好きなので)、保護者の方ときちんと話をしてもらいたいってのが一番大きい。 良かれ悪しかれ、子どもたちは親の考え方に基づいてずっと育ってきている。それが分かっていないと、こちらの考え方と親との考え方が食い違っていて、こちらがよかれと思ってやったことが裏目に出るようなことになったりするのだ。 たとえば端から見れば「何でこの子はすぐ投げ出すんだろう?」という場合、ほとんどの親さんは「だからあと一歩、少し力ずくでもやらせてみる、結果が出て喜べば意欲向上に役立つ」みたいな考え方に賛同してくれる。でも、そうでない親さんもいる。「うちの子は打たれ弱いので・・・」とか。 そう言う親さんの考え方がいいのか悪いのかは別として、実際そういう風で育ってきている子に他の子たちと同じ対応をするとうまくいかないのも当然である。普通の子にとって普通のことが、その子にとっては異常なことなのだから。 その辺りが分かると、一人一人の「伸ばし方が違う」と言うことが分かってくる。「今のこの子には、これを言ってもダメだな、違ういい方しなきゃ」という感じ。 保護者面談にはそう言ったところを親さんとのコミュニケーションのなかできちんと分かっておくという重要な意味がある。 あ、でもこれは本題ではなくって。 保護者面談というのは、忙しい保護者の方にわざわざ時間と労力をさいていただいて、来ていただいているもの。そのあたりの考え方が、特に業界になれている人には希薄な気がする。慣れているといえば慣れているのかも知れないし、ほとんどの場合、気づかれることはないと思う。特に大手塾から変わってこられた生徒さんの場合、面談を長時間やるだけでも感謝されたりする。こちらからすると、大事なお金を支払っていただいて、大事なお子さんを預けていただいているんだから、話をするのに30分やら1時間やらかかるのは当然なんだけど、それでも「長時間丁寧に話していただいた」などと感謝されたりするから「なんだそれ~」って感じなんだけど。 ともかく、そう言うわけで来ていただいただけのことは持って帰っていただかなければ行けない。そんなことは当たり前なんだけど、この当たり前がなかなか難しい。 僕自身は普段面談するときに、次のようなことに気をつけている。 ・お子さんの現状を包み隠さずお話しすること。どのレベルのあるのか、具体的な問題を示したりしながら。 『このあたりのページは学校レベルですが、全く問題なくできますね、おそらく学校ではほぼ100点じゃないですか?でも、次のこういった問題、これなんかはレベルの高くない私立中入試くらいの問題ですが、こうなってくると手が出ないですね。でも、先日、こうこうこういった具合に説明したらすぐ理解してくれて、すぐできるようになったので、この付近の問題に関してはどんどん与えていきたいところですね。』 ・塾として、具体的にこの子に対してこれから何をさせて、どういったレベルまでを考えているのか。 『基本的な計算とかのレベルはそんなに力入れなくても良いですので、文章で2~3行くらい書かれている物、私立中入試の簡単なレベルの問題なんかを多めにやらせていこうと思います、公立中に進学したあと、たとえば○○高校の辺りをターゲットに今だと考えていきたいですね。』 ・塾ができる事をきちんと示した上で、さらに親さんにもどういったことを考えていて欲しいか、何をさせて欲しいか。 『塾でも宿題がありますが、たぶんまだ余力があるでしょうから○○社の○○問題集なんかをできたら買って与えてあげてみてください。質問なんかは塾に持ってきていただいてもOKですので、定期的に自習室に来て、○曜日は○○問題集をやる日って感じで決めていただけるとご負担もそれほどなくて、勉強の習慣づけになりますよね』 とかなんとか。 とにかく具体的かつ詳細に。そして親さんたちは、子どもたちの将来を見ている。僕らはさらにプラスアルファで、親さんの考え方、立ち位置、そう言った現状にまで思いをはせながら、一緒に子どもたちの今と将来を見なければいけない。それができないんだったら、面談をする意味がない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 16, 2010 04:32:25 PM
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