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カテゴリ:つぶやき
今日は土曜日だというのに何もなくて、学校も深夜に立ち寄っただけでした(いかにも元気の余ってそうな若者たちと話をしてきました)。
なので、しばらく前にテレビで取り上げられた、おりべさんちやどーもくんちでも悩んでたこの問題について考えてみます。 まず最初に断っておきますが、ウチの小学校では、幸いにして問題になっていません(督促の苦労がまったくないわけではないけれど。先生ご苦労様です)。 神戸全体でも、未収金額はさほど多くありません。多いと言われる自治体でも、2%を越えることはまずないでしょう。多くは1%前後。(神戸の場合、さらにひとケタ少ない数字です。素直に神戸市民として誇ることにしましょうか。数字の出し方に仕掛けがある可能性もあるだろうけど……)。 なもんで、給食費未納問題を知った方、「いまどきの親は……」とか思うのはやめましょう。「いまどきの『ごくごく一部の』親は……」が正解です。 それから、神戸市の場合、一定の所得に満たない家庭については、申告しさえすれば就学援助が受けられ、給食費も補助されます。なので、経済的な理由で「払えない」ということは、あまりないはずです。もちろん、特殊な事例はあるでしょうけれど。 さて、未納が1%であろうと、それなりの額。しかも、そうした未収金については、公費でカバーすることはできません。 なので、これまでは食材費を削ったりして対処する自治体が多かったようです。 これって、99人の保護者が100人ぶんの給食費を払っていたわけで、ま、「図々しい親がのさばる」ような状態だったわけですね。これはあまりよろしくない。 ということで、集金を強化する自治体が増えてきています。PTAによる戸別集金を行なうところ(世間体が悪いのでみんな払ってくれる)、法的措置で債務を回収するところ。 あるいは、未納家庭の児童には給食を食べさせない、遠足や修学旅行に連れていかない、なんて脅しで対処する学校もあるようです(実際にそのようなことが実施されているかどうかは知りません)。 と、ここまでが未納問題に関する基礎知識ね。 ********** で、かいちょーが思うこと。 まずは理想論から。 給食費は全額無料であるべきだ。そう思っています。義務教育の「義務」は、わたしたち大人のすべてにかかってるんじゃないのかな。 次世代のニッポンがまともな国であるために、すべての子どもたちをちゃんと育てる。それが大人の責任であり、義務なんじゃないの? だったら、給食費だって、遠足代だって、副教材費だって、子どもの教育にかかわる費用はすべて、日本国民みんなで負担してもいいと思うんだ。 現に、給食費のおよそ半分は、公費で負担されています。給食の提供に必要な設備費、光熱費、人件費は今だって自治体が、税金から負担してるんだよね。 「受益者負担原則にしたがって、子どもの昼食代はすべて親が出すべき」そういう考え方もあるだろうね。 でもさ、給食ってのはただの食事じゃないでしょう。みんなが同じものを食べることで、マナーだの仲間意識だの栄養だのあれやこれや学ぶ、これぞ教育! って感じのものじゃないのかな。で、「給食=教育」であるなら、子どもたちを教育することの“受益者”ってのは、このニッポンに暮らすすべての人なんでない? いやもちろん、子育ての責任をもっとも重く受け止めなきゃいけないのは、その子の親だよ。んなの当たり前。でも、その責任を放棄しちゃってる親がいるのも現実で。そんな親の子どもであっても、ちゃんとした大人に育てるのが、社会全体(っていうか、わたしたち大人すべて)の責任じゃん、って思うんだ。 ********* 理想は理想として。 そんなに豊かな自治体はどこにもないわけで。今、保護者が公立の学校に支払っているあれやこれやをすべて公費で負担するとしたら、住民税を1割近く上げるか(あ、あんまり根拠のないテキトーな数値ですので念のため)、さもなきゃ公務員の給料を1割下げるか、福祉を大幅に後退させるか、そういった劇的なことが必要で。ま、ほとんど無理だよね。 となりゃ、やっぱり保護者は給食費を払わなきゃなりません。これ当たり前。 で、払わない保護者からは、がんばって取り立ててください。差し押さえでもなんでもいいや。 ただし、保護者をターゲットにしてよ。子どもが不利益を被るようなことはしないでください。給食、食べさせてください。遠足、連れてってください。給食の質も下げないでください。 子どもが悪さしたら、親に責任を取らせてもいい。 でも、親の悪さの責任を、子どもに負わせるようなことは、絶対に、絶対にしないでください。 と、かいちょーは思うのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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